2014年5月16日金曜日
OLYMPUS infinity Super Zoom 300 を手に入れた
このカメラは和名をOLYMPUS IZM300 という。自分が手に入れた個体は輸出専用モデル(JCIIのシールが貼られている)なのでなぜ日本でジャンクとして売られていたのか疑問を感じつつ、315円で購入。あまり使われていた形跡がないので、おそらく使えるだろうと連れ帰る。
1988年発売。このタイプの、レンズにコンパクトカメラ機構を付けてみました的デザインのカメラは「ブリッジカメラ」と呼ばれている。今までまったくこんなカメラに興味をもったこともなく、そんなジャンルがあることも知らなかった。レンズがでかい分、それなりの写りが期待できるのだが、今ではまず手に持って歩いている人を見かけない。あたりまえか。
レンズの左に測距窓が2つならんでいる。そしてその下にフラッシュがある。レンズの真横、しかもやや下にフラッシュがあるカメラを他に知らない。こういう個性的な外観のカメラに惹かれてしまうのが俺。このカメラもジャンクでよく見るモデルで全然めずらしくない。
じゃあいつものようにバッテリーを鰐口でかませてチェック。一見動いているようでシャッターも切れるのだが、テスト用フィルムを入れるとエラーの表示……。それにTeleとWideのスイッチが押しても動いてくれない。途方にくれる……。
というわけで、甘栗むいちゃいました……じゃなくて、カメラ分解しちゃいました。機械部分に問題はないようだ。となると、フレキが切れていることを疑うのだが……
フィルム面側の上部、フレキの裏側が両面テープで貼り付けてあった。
ここ、バキッと剥離させないためにアルコールをしみこませて慎重に剥がした。よ~く観察したもののフレキ切れ箇所やハンダ割れ箇所を発見できない。
このマイコン部分がおかしいんじゃないかと疑ってしまった。設置のしかたが充分じゃなかった?ひょっとして初期不良品?見れば見るほどこの部分が疑わしく思えてきた。指で圧力を加えるとちゃんと動くように思えてきた。絶対やってはいけないことだが、半田で軽く舐めるように足元をちょっと溶かす。315円で買った修理不能カメラならではのダメ元作業。細かすぎて目が痛い。
だがしかし、再び組みなおしている時にあることに気がついた。フィルム圧板の設置が上下逆だった!うーん、なぜそうなる?分解された形跡がないだけに解せない。では上下逆だった箇所を正しくはめ込もうとしたのだが、これも金属部分が正しく嵌ってくれない。
ラジオペンチで少し変形加工してやっと嵌るようになった。これでいいとは思えないのだが、なんと、これでエラーが表示されなくなった。やはりこれは初期不良品だったのか?じゃあ何で検査済みのシールが貼られていたのか謎が残る。マイコン部分とかおそらく関係なかったので作業が無駄になった(>_<)
むしろ壊してしまったかもしれない。では、いつものように試写。フジ業務用ISO100の24枚撮り。現像はキタムラさんのフジのフロンティア。
府中の武蔵野公園の桜。
このカメラ、撮ってるときシャッターの感触がまったくなくて、ちゃんと撮れているのか不安になった。巻き上げの感触しかない。でも撮れていてよかった。
ややピントが合ってない写真が2枚ほどあったが、まあ、そんなもんだろう。これはややテレ側にして撮影。
甲州街道の旧道。谷保天神のあたり。
ちゃんとした写真は撮れる。あとは散歩にふさわしい大きさかどうか。
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