ロケ地で飲む「都市伝説の女 2」編

17日18日と爽やかな陽気の好天に恵まれたので、自分の趣味を兼ねて学生時代からの友人とふたりキャンプに行ってきた。場所は、静岡県朝霧高原にある田貫湖だ。なんでまたそんな遠くに行くのかって？理由はこれだ。

昨年、テレビ朝日の夜11時台に放送された長澤まさみ主演C級ドラマ「都市伝説の女 2」第1話のロケ地・田貫湖へずっと行こうと思っていた。キャンプ場も併設しているし。

第1話は本栖湖と富士山にまつわる都市伝説をめぐって、本栖湖畔で起こった殺人事件を刑事・音無月子が独自の捜査で追いかける…というストーリーなのだが、実際にドラマが撮影された場所は本栖湖と見せかけて富士宮市の田貫湖だったのだ。

はい、ここ。
富士宮の浅間大社に参拝した後に田貫湖キャンプ場にテントを設営、そして少しの荷物を持って国民休暇村へ移動し、そこから遊歩道を5分ほど歩く。この「浜辺」はちょっとわかりにくい。湖畔を一周する遊歩道から、ふみ跡がわかる程度の脇道を通って林をくぐりぬけたところにあった。
遊歩道は休日には散歩している人が多いが、この場所は地元の釣り人ぐらいしかわからないかもしれない。

テレ朝は刑事ドラマばっかり作っていて、あのヒット作以外はどれも低調のようだ。「都市伝説の女」も脚本も演出も軽すぎテキトーすぎで、まさみオタの自分ですら見続けるのが苦痛になった作品だった。まさみシーンだけに編集して保存したいところ。

ドラマの撮影は昨年の盛夏をすぎたころに撮影された。暑い最中、まさみはこんな場所までロケに来ていたんだな。
田貫湖は農業用ため池らしくて、これから田んぼに水を引くので、ドラマのときよりも水量が多いようだ。ボートは桟橋上にあった。水はとてもきれいで澄んでいた。

この場所で死体が発見される→最後に一同が勢ぞろい→「そうよ、刑事さん。全部私がやったのよ。」→
「あなた、本当は彼を愛していたんじゃないですか」　という2時間ドラマの基本ルーチンを踏襲しただけのもの。

さて、せっかくこの場所へ来てひとりじめできているので

持参したイスとテーブルを設置、焼き鳥を焼きながら食べながら、まさみと飲んでるつもりで発泡酒で軽く1杯。

言葉の通じない遠い異国で、たったひとりで頑張っているまさみのことを想いながら、まさみのいた場所で飲む。

誰もやらない方法で、世界中の誰よりも、まさみへの愛は自分が一番強いはず……と自分に言い聞かせて納得するオタイズム。

なお、湖畔の多くの場所が植生保護のためにロープが張られていて立ち入ることができないので注意が必要。
1時間ほどまさみの幻影を追いかけ、妄想し景色を眺め、一切の痕跡を残さずに立ち去ったのであった。