仙台の巨大観音

田沢湖から東京へ戻る途中、もう1ヶ所ぐらい何処かへ立ち寄ろうと考えて、そういえばまだ行ったことのない場所が仙台にあるって思い出した。

仙台の人には悪いが、仙台で行って見たい場所がここしか思い浮かばなかった。仙台市泉区にある仙台大観音だ。自分は今まで巨大観音・巨大仏をマニアックに何度も見に行っているのだが、これほど住宅地の近くにある巨大観音は初めて。シュールすぎる。

ジャスコ…じゃなくイオンから巨大観音。すごい光景なのだが、
地元の人々の誰もが、そこに存在することをまったく意識してないかのように振舞う。
あれ、見えてるの我々だけ？その状況もシュール。

どこからも見えるので仙台の人はみんな知ってると思うのだが、東京で過ごしていると仙台大観音を知る機会はまったくない。友人もこの存在をまったく知らなかった。そこにあるのに誰も語らない。

ゴルフ場とホテルが併設された不思議な施設だった。平成になってから建てられたものだが、寂れた印象だった。どこの巨大観音もそうだが、自分たちが行ったときも他に数組のカップルがいただけだった。

観音様の足元から内部へ入る。500円を払ってお札をもらうと拝観ができるシステム。たくさん仏像があった。ぐるっと1週回って2階へ上る。そこからエレベーターで観音様の胸の部分（12階）まで昇る。それ以上は放送電波の設備があるらしいが確認していない。

そこには驚きの光景が！まるでSFの世界だ。

巨大観音の中心部には軸となる巨大な柱があって、外殻にあたる部分にらせん状に階段がついている。これをぐるぐる回って降りていく。

各階にどばーっと仏像が配置してあるので、一体ずつすべてぐるぐる拝んでいく。

この日は強い南風が吹いていた。我々しかいない内部では風が吹き込むゴーっという不気味な音がしていた。
それに何だかちょっと揺れているようだ。怖いので足取りが速くなる。
一体どれだけの神様を拝んだことだろう。相当にスピリチャル的にいい状態に違いない。

2階に下りると登竜門という門がそこにある。登るときも目に入っていたんだけど、おそるおそる扉を開けてみると、

仙台大観音プラザハウスが見える場所へ出た。このハウスが何か営業している感じがまったくない。寂しい。

こんなすごいものが一部の巨大仏マニアにしか知られていないのは惜しい。是非一度行ってみるべき場所だ。