2014年1月12日日曜日

クセナキス

Xenakis
今度はこのCDを500円で拾ってきた。ギリシャ人の建築家で作曲家ヤニス・クセナキス(Iannis Xenakis 1922-2001)のBISから出ている、70年代に作曲されたパーカッションアンサンブルのための2曲収録のもの。クロウマタ・パーカッション・アンサンブルという団体による1990年の録音。

クセナキスのCDを買ったのは初めて。今まで3,4曲しか聴いたことがない。学生時代から現代曲に関心があった自分でも、クセナキスは人間には演奏不能と聞いていて、あまりに難解だと感じていた。パーカッションアンサンブルのCD買うのも初めて。うーむ、どうしてくれようか……。人が聴かないCDを聴きたがる自分に呆れる。

この人は若いころに対独レジスタンス、そして進駐してきたイギリス軍との戦闘で顔の左半分を失った。ポートレイトでは傷跡が歩んできた人生を生々しく語っている。建築家としてル・コルヴュジェに師事、後に数学理論を駆使した独自の作曲法で、20世紀のコンテンポラリーミュージックに関心のある人なら誰でも知ってる偉大な作曲家。

6人の打楽器奏者によって演奏されるPleiadesは「プレイヤード」「プレアデス」などと表記される。和名だと「すばる」。「金属」「キーボード」「混合」「皮」という4章から構成。第1曲「金属」では、この曲のために考案された「SIXXEN」という、19の金属片から成る、4分音や3分音とその組み合わせの感覚で不規則に分布する音を出す……、そんな打楽器を使用。第2曲「キーボード」ではヴィブラフォン、マリンバ、シロフォン、ザイロマリンバという木琴を使用。

打楽器が複雑なリズムを持ったポリフォニーを奏でれば、それはもうガムランのように響いて聴こえる。普通の人間の耳にはそこにある秩序の違いを聴き取れない。

Psapphaという曲は「プサッファ」と表記されるが、その発音でいいのかわからない。古代ギリシャの詩人サッフォーの名前がついている、最大で11の声部が同時進行し錯綜した楽譜になっているらしい。速度、強度、アクセントの指示はあるが、音色は打楽器奏者の選択に依存。これは81年の録音。20代前半の若手奏者による演奏だ。最後には高揚感すら感じられる。

PS.

Img_7134

500円で現代曲CD買うついでにエヴァフィギュアをチェックするのも恒例化。クラCDは500円まで、エヴァフィギュアは300円までと決めている。小学生の遠足か?現代曲を聴きながら、エヴァフィギュアを眺めるって…なんだか…合う!これは箱書きによるとお菓子のオマケだったらしい。アイドル座りする綾波レイ。高さは8cmほど。お菓子が入ってたスペースがあって箱が大きいので、思い切って処分してフィギュアだけ残した。よく出来てるわ~。

Img_7158

氷結Perfumeコラボのコースターを座布団にしたら、あら不思議!のっちであるかのような錯覚!

茶道が掛け軸、花器と密接に関連しているように、この瞬間に「エヴァフィギュア・現代曲道」という、誰もやってない金のかからない趣味を創設してしまった俺。そこに甘いお菓子とお茶があるともっといいかもしれない。まるで俺、みうらじゅんみたいだな。

2 件のコメント:

  1. 川崎鶴見U2014年1月13日 0:32

    SECRET: 0
    PASS:
    曲名が「Pleiades」だから、ジャケットはプレアデス星団なのだろうか?
    ずいぶん星が密集しているけれど・・・なんか全然違う気がする。
    ・・・って・・クセナキスも曲も知らないので見当外れのことを言ってみました。
    この綾波はなんかバッサーっぽい。

    返信削除
  2. SECRET: 0
    PASS:
    evaフィギュア集めはもうこれで本当に最後。もう机に載らない。

    返信削除