クセナキスのCDを買ったのは初めて。今まで3,4曲しか聴いたことがない。学生時代から現代曲に関心があった自分でも、クセナキスは人間には演奏不能と聞いていて、あまりに難解だと感じていた。パーカッションアンサンブルのCD買うのも初めて。うーむ、どうしてくれようか……。人が聴かないCDを聴きたがる自分に呆れる。
この人は若いころに対独レジスタンス、そして進駐してきたイギリス軍との戦闘で顔の左半分を失った。ポートレイトでは傷跡が歩んできた人生を生々しく語っている。建築家としてル・コルヴュジェに師事、後に数学理論を駆使した独自の作曲法で、20世紀のコンテンポラリーミュージックに関心のある人なら誰でも知ってる偉大な作曲家。
6人の打楽器奏者によって演奏されるPleiadesは「プレイヤード」「プレアデス」などと表記される。和名だと「すばる」。「金属」「キーボード」「混合」「皮」という4章から構成。第1曲「金属」では、この曲のために考案された「SIXXEN」という、19の金属片から成る、4分音や3分音とその組み合わせの感覚で不規則に分布する音を出す……、そんな打楽器を使用。第2曲「キーボード」ではヴィブラフォン、マリンバ、シロフォン、ザイロマリンバという木琴を使用。
打楽器が複雑なリズムを持ったポリフォニーを奏でれば、それはもうガムランのように響いて聴こえる。普通の人間の耳にはそこにある秩序の違いを聴き取れない。
Psapphaという曲は「プサッファ」と表記されるが、その発音でいいのかわからない。古代ギリシャの詩人サッフォーの名前がついている、最大で11の声部が同時進行し錯綜した楽譜になっているらしい。速度、強度、アクセントの指示はあるが、音色は打楽器奏者の選択に依存。これは81年の録音。20代前半の若手奏者による演奏だ。最後には高揚感すら感じられる。
PS.
500円で現代曲CD買うついでにエヴァフィギュアをチェックするのも恒例化。クラCDは500円まで、エヴァフィギュアは300円までと決めている。小学生の遠足か?現代曲を聴きながら、エヴァフィギュアを眺めるって…なんだか…合う!これは箱書きによるとお菓子のオマケだったらしい。アイドル座りする綾波レイ。高さは8cmほど。お菓子が入ってたスペースがあって箱が大きいので、思い切って処分してフィギュアだけ残した。よく出来てるわ~。
氷結Perfumeコラボのコースターを座布団にしたら、あら不思議!のっちであるかのような錯覚!
茶道が掛け軸、花器と密接に関連しているように、この瞬間に「エヴァフィギュア・現代曲道」という、誰もやってない金のかからない趣味を創設してしまった俺。そこに甘いお菓子とお茶があるともっといいかもしれない。まるで俺、みうらじゅんみたいだな。
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曲名が「Pleiades」だから、ジャケットはプレアデス星団なのだろうか?
ずいぶん星が密集しているけれど・・・なんか全然違う気がする。
・・・って・・クセナキスも曲も知らないので見当外れのことを言ってみました。
この綾波はなんかバッサーっぽい。
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evaフィギュア集めはもうこれで本当に最後。もう机に載らない。