2014年1月28日火曜日

クラウディオ・アバド


クラウディオ・アバドの訃報を聞いた。毎年のようにクラシック界からは訃報を耳にしていたのだが、さすがにアバドの訃報には言葉を失った。80歳。

自分が思ってた以上にアバドは高齢だった。長年CDジャケットで見てきたアバドは青年だったけど、がんと闘って一気に老けこんだ。

世間はクラシック音楽にまったく関心がないように思えていたのだが、さすがにアバドはビッグネームだったらしく反応が大きかった。

CDでしかクラシック音楽と接していない自分にとって、アバドは子供の頃から最も馴染みのあるマエストロ。おそらく10枚以上はCDを持ってるかと思う。

なんでそんなにアバドのCDを持っていたかというと、どれも手に入りやすいCDだったから。カラヤンもフルトヴェングラーも前時代の人だったけど、アバドは現代の人。

しかも、ベルリン・フィルは世界最高のオーケストラ。サッカーで例えるならバルサでレアル、マンUかミラン。クラシックに少しでも関心があればアバド&ベルリン・フィルが頂点にいることは誰でも知っている。

自分に一流の演奏を、幅広く、かつこだわりのあるレパートリーで教えてくれた。なんでも振ったわけでもないけど、マーラー、ブラームス、ベートーヴェン、チャイコフスキー、ヴェルディ、ムソルグスキー、ストラヴィンスキー、ベルク、……、ぜんぶアバドが教えてくれた。何を聴いても高い満足度。

昨年の12月ごろこのCDを見つけて買っておいた。ま、ぶっちゃけ中古で500円だったので買った。安すぎる。追悼の意味も込めてようやく聴いている。ポリーニとライブ録音したブラームスの協奏曲2曲2枚組みでDG(ユニバーサル)から出てるCD。

この二人のイタリア人は若い頃にウィーン・フィルと第2番を録音していて、そのCDも持っているけど、どちらも完璧に美しい演奏。ブラームスはスーパーヘビーな曲目だけど、爽やかな感動をもたらしてくれた。

ありがとう、さようなら、アバド。

4 件のコメント:

  1. 我がCD棚を眺めてみましたが、アバドの名前はみつかりませんでした。
    ブラームス以外は、殆ど曲の好みとズレているので当然なのですが。
    ボクのレベルじゃ、今更、カラヤン、アバドのような正統派のビッグネームのラインに入っていくのは無理なんだな。
    合掌。お疲れ様でした。
    クラシックは絶滅寸前のCDの最後の牙城?
    でもアーティストはPOPSみたいに、簡単にブレイク出来ない。、
    アバドは、80歳・・・次はラトル? もうすこしで60歳だよ!
    やっぱクラシックもオリンピックもJPOPも20代ぐらいが主じゃなきゃ駄目なんじゃない?
    それにしてもyui様。おいたわしや!
    もしかしてボクと、ご同病だったのでしょうか・・・
    酒とクスリは諸刃の剣。
    大丈夫! 克服は困難でも、上手に避けて取り込むことはできます。
    苦しみだってお友達じゃん!

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  2. クラシックに関心のある自分でもCDは中古でしか買わないんだからもう未来は絶望的だよ……。
    yuiのニュース、酒と薬で入院って書き方に悪意しか感じなかった。
    そういえばよく「あー、どきどきする」って言ってたけど、そんなに苦しんでるとは知らなかった。

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  3. おはようございます。
    今更ですが、昨日、yuiさんの薬のニュース知ったので。
    実は、私も去年ささいなきっかけから眠れなくなって、2か月そんな日が続いたら、心療内科で安定剤を服用する羽目に・・・。
    今も薬を減らしながら、不安と闘っているので、このニュースはショックでした。
    お酒は元々私は飲めないので、うっかりでも一緒に服用したことはないけど、酒と薬で入院って、書き方がちょっと、って感じですよね。
    yuiさん、心配です。
    病気も自分の一部として付き合っていって、仲間と音楽を楽しんで作成して、私たちにゆっくり届けて欲しいです。

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  4. この件はどう心配していいのやら……。
    活動ペースがさらに遅れるのかも。

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