2013年8月9日金曜日

エドガー・ヴァレーズ

かつてエラートから出ていたケント・ナガノフランス国立管を振ったヴァレーズ管弦楽曲集2枚組みが500円でそこにあったので連れ帰った。

普通に買っても安いWea Apex Classics UKの廉価版だが。ブーレーズの2種類の録音も持っているのでこれで3組目。ヴァレーズ大好き。

エドガー・ヴァレーズ(1883-1965)はパリ出身でアメリカで活躍した20世紀の奇人。作品のほとんどを破棄してしまったので現存する全作品が少ない。早くから電子音を取り入れ、「音響」を重視した作品を発表した。フランク・ザッパはこの人の音楽を敬愛する。

「アメリカ」という作品は1920年につくられた曲。サイレンが鳴り響く。「アルカナ」という曲も好き。ちょっとストラヴィンスキーの「春の祭典」っぽい。こういう曲に慣れていない人は「うるさい!」と耳を押さえてしまうかもしれない。

このCDで指揮をしているケント・ナガノはロン毛でちょっと岩城滉一似の日系アメリカ人4世でかっこいい。この人は現代曲だろうがロマン主義オペラだろうが何でも指揮ができる。最近の動向はよくわからないがモントリオールやミュンヘンで活躍中らしい。

ブーレーズがシカゴを振ったCDもオススメしたいが、安価で多くの作品を網羅したナガノ盤もオススメできる。YOUTUBEに自分がまだ聴いたことのなかったジャン・マルティノンがシカゴSOを振って1966年に録音した音源があがっているので紹介したい。テキパキ速くいい演奏だと思う。

2 件のコメント:

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    ストラビンスキーというとブーレーズ(ブレーズと発音するらしい)というイメージがあって、ブレーズ自身も作曲家でヴァレーズも作曲家でブレーズが指揮して・・・うーむこんがらかった。
    ことあるごとにザッパは凄いという友人がいて、私も凄い人だとは思っていましたが、よく考えたら実は(顔以外に)どう凄いのかは全然わかってなかった。
    いろいろ無知ですいません。
    ザッパが夢中になっていたヴァレーズ。実は名前も初めて聞きました。
    添付の音を聴いていると、いっとき夢中になった50~60年代のハリウッドSーF映画のバックミュージックのようで妙にレトロな魅力を感じました。

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  2. SECRET: 0
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    実はおらもザッパのすごさがよぐわがんね。顔のインパクトにやられる。
    ヴァレーズがSF映画っぽいって考えたこともなかったけど、日本で早くからヴァレーズを紹介したのは黛敏郎だったって考えるとちょっとなるほどって思う。

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