群ようこの本も初めて読んでみた。2006年に刊行された「かもめ食堂」(幻冬舎文庫)だ。これも友人の部屋にあったもの。
フィンランドでおにぎりを出す食堂を開店した主人公の、とくに内容もないドラマ。フィンランドが舞台だがフィンランドを理解するためにはまったく役に立たないと思われる。
いろんな事情があってたまたまフィンランドで出会った3人の中年日本人女性とフィンランド人オタク青年と地元の無愛想なおばさんによる、大したことが何も起こらないゆる~い小説。2時間もあれば読める。
自分は大学受験で現代文に大きなトラウマを抱えた。何か受験に役に立ちそうな本ばかり選んで読んでいたために、本を読みながら出題されそうな箇所を探すクセを長年持ち続けてしまっている。この本はそんなストレスがまったくない。
中学生でも小学生でもスラスラ読めるだろう。社会の現実を描いているようでなんとかなるさ的な感じ。誰もギスギスしていない。
この小説は映画にもなっている。読み終わってから調べてみた。キャスト見た瞬間、誰が誰ってパッと一致した。片桐はいりともたいまさこはまさにイメージの通り。主人公は小林聡美が演じているが自分は読んでいる最中は原田知世をイメージしていた。何を考えているのかわからない感じは小林がピッタリかもしれない。そのうちDVDで見てみよう。
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群ようこ。小説ではなくエッセイ「財布のつぶやき」を読んだことがあります。
老後に必要な貯金額が足りないとか、経済的に田舎に引っ越したいが土いじりが出来ないとか、身近で身につまされる話が多かった。収集品の整理にあたって・・「たくさんあるのは、ないのと同じ」が、こちらには痛い言い回し。
「かもめ食堂」には縁が無いというか。BSで録画した映画は容量の関係で見ずに消去。
小説は迷った末、同じ厚さの「つむじ風食堂の夜」(吉田篤弘)を選んでしまった。
余談ですが「つむじ風食堂の夜」は文庫で8年たっても平台やブクオフ推薦コーナーに置かれる隠れたロングセラー本。映画にもなってまして、八嶋智人やスネオヘアーが出てます。
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ああ、かもめもそんな感じ。30代40代の曲がり角、社会の現実にぶち当たったヒロインがテーマ。「つむじ風」、TSUTAYAでチェックしてみる。
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こんばんは。
この本の存在は知らずに、1年~2年前にDVDを見ました。
こういうゆる~い感じは、好き嫌いが分かれると思いますが、私は結構好きです。
「めがね」「プール」とかも同じような感じで見ました。
これらとは違うけど、もたいまさこが出てる「トイレット」も面白かったなぁ。
でもほんと、好き嫌い別れると思いますね(^^;;
展開が早い映画とかもいいけど、じっくりゆるく心理面や「間」を追っていく映画もいいかなぁと、私は思ったりします。
そういう意味で、日本のいわゆるB級映画とか、好きです。
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あぁ、自分は「アクション超大作」だのハリウッドのスターだの、「〇〇の監督とスタッフが作った」的な映画は好きな女優が出ててもまず見ないw
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あ、そこは私も同じですね。
何度かそういうのを見て、がっかりさせられたのでw
うちはTSUTAYAが駅前にしかないので、TSUTAYAディスカスを利用してるんですが、履歴を見ると、自分が出てるなぁと思います。
CDを借りるようになってからは、月8枚コースにして、8枚借りたあとは、その月の中で日にちに余裕があれば、旧作DVDタダで見られるおいしいコースです。
好きなCDはちゃんと買いますけど、全部はなかなか買えないので、重宝しています。