本田翼「Piece 」全13話

2012年の10月から12月まで日本テレビで深夜に放送されていたドラマPieceをようやく見る気になったので、日曜日に友人宅で酒飲みながら全13話イッキの完視。

これ、放送時はヒロインの気持ちを引きつける少女マンガ的なチャラいモテ男が生理的に受け付けなくて見ることをあっさり諦めた。

3話あたりまで、たしかに見るのはキツいのだがその後はドラマに引き込まれていくのでなんとかなる。

美しいヒロインが悩みながら濃密な人間関係の点と線をたどって、やがて真実にたどり着くという、自分の好きなタイプの「ゼロの焦点」型青春ミステリー。

女子大生須賀水帆は病死した高校時代のクラスメートの葬式で思わぬことを聞いてしまう。地味で友人もいなく接点もなかったその少女が妊娠堕胎していたという事実を死んだ少女の母親から知らされる。相手は誰なのか？

3年前、強く引かれた謎に満ちたクラスメート（ヒカル）との日々を回想ながら、真実に迫っていく。

ヒロイン本田翼が美しい。クールな眼差しがたまらない。JK制服の着こなしが圧倒的にすばらしい！
感情を表現するのが苦手というヒロインを演じた。表情での演技を求められたのか顔のアップが多い。

この作品は本田翼の代表作といっていい。もっと早く見るべきだった。青春と人生には謎が満ちている。なにも殺人事件である必要はない。刑事とか一切出てこないし警察も出てこない。それでもこんな見ごたえがあるミステリーが作れていることがすばらしい。

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ヒロイン水帆はヒカルの母を訪ねる。戸田菜穂がすごく嫌な感じの母親（心療内科医）役で存在感を出していた。「水帆さんはヒカルの何？」と訊かれて水帆が答えるシーンが面白い。

「 何って…高校時代の元クラスメートで、チューもハグもしたことあって…。けど、彼女じゃなくて…。こき使われたり、一緒に寝たり…ぐだぐだ…です。」

失笑とさげすみの眼差しを受けることに（笑）。

本田翼が好きで見るのを迷っている人には、見ろ！って言いたい。本田翼への「恋」だと思っていた気持ちは完全に「愛」だと確信した。