H 2007年2月号 Rolling star

これ、Ｈ 2007年2月号も比較的入手が困難な号らしいので、もう部屋で寝かせておくのもなんなので詳しく紹介したい。rockin'on JAPAN 特別編集本「hello,Good-bye YUI 」にもこのインタビューは掲載されなかった。見開き4ページの記事で特筆するような内容はない。このグラビアのYUIの目が鋭い。妖しいほどに鋭い。

インタビュアーは上田智子。自分は知らなかったのだが、この人はもう1年前にロッキングオンを退社している。では、話題騒然だった「Rolling star」リリース時期のYUIからの言葉を以下一部引用

こんなにアップテンポなロックって、シングルでは初めてですよね。

「そうですね。エレキをかき鳴らしてライヴで歌えるような曲が作れたらいいなと思っていたので、そういう意味では、そんなふうになったかなと思いますね」

応援歌だけと、YUIさん自身を奮い立たせるための歌でもあるのかな、とも思ったんですけど。

「そういうことではないですね。人と譲り合ったり、手をつないだりするっていうのも大切なことだと思うけど、本気だったら、見苦しくても戦ったり、ファイティングボーズを見せるのも大切なことじやないかなってことを伝えたいと思って。で、戦ってもし負けて帰ってきても、頑張ってもう1回行っておいでっていう応援ソングだと思うんですよね」

ちなみに、YUIさんのファイティングポーズは、どんなポーズですか？

「なんでしょうね。"このまま"みたいな（笑）。逆に力が抜けてるほうが、ファイティングポーズなのかな」

深いですね。そして、YUIさんは人を元気にさせたり、人になにかを伝えたりできる「音楽」という大きな武器を持ってますよね。

「責任はあると思います。環境としては前とそんなに変わってないんですけど、やっぱりたくさんのメッセージをいただいたりして、聴いてくれる人がいるんだっていうのは、実感してますね。小学3年生の女の子とか、もっと小さい子まで私の曲を聴いてくれてるんですよ。小さい時に聴いた言葉ってずっと覚えてると思うから、もっともっと歌詞を大切にしたいって思いますよね」

《きっと嘘なんてそう意味を持たないの》っていう歌詞が印象的だったんですが、嘘は好きですか？

「すごく難しいですね。相手を思いやった嘘とか、愛情からくる嘘っていうのは、もしかしたら嘘とは言わないかもしれないし」

《転んじゃったっていいんじゃないのそのときは笑ってあける》っていう詞でも顕著なように、YUIさんはすごく周りに対する視線が優しいですよね。

「どうだろう……優しいですかね？（笑）」

それはYUIさん自身の強さからきてるのかなと思うんですけど。

「いや、弱いと思いますよ（笑）。ん一……どうなんですかね？弱いから強がるときもあるし、強いから弱くなれるときもあるんじゃないかと思います」

では、音楽を作る上で、「こういう人でありたい」というのはありますか？

「やっぱり、私は今まで音楽に救われたり、助けられたりしてきたんですよ。だから、自分もそういう音楽を作るような人になりたいなっていうのはありますね。自分が救われたぶん、音楽への大きな感謝みたいなものかありますよね。だから、願わくば、この曲を前向きになるような感じでたくさんの人に聴いてもらえたらなって思います」

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「YUI は優しいか？」　小さい子どもに対するYUIの眼差しは優しい、だけど……、リスナーに対してはどこか突き放しているところがあるように以前から感じていた。自分に厳しく、他人にも厳しい……。

「嘘は好き？」の質問は以前、NEWSMAKERでもされて「……」ってなっていたことを思い出した。そんなに簡単じゃないんだよ。

PS. またまたフラフラ出演イベントが決まった。7月7日の幕張での日テレのイベント的なもの。出演者と価格を見て自分と合わないイベントっぽいので今回はパス。行くことで失う金額と得られる満足を較べてみて釣り合わないと考え行く気になれなかった。フラフラとファンにとってアウェイかも。