ニューアルバムについての質の高いインタビューが3ページ。久しぶりに鎌倉を訪れて撮影されたグラビアが10ページというYUI表紙巻頭特集。
グラビア写真は澁谷征司氏によるもの。「YUI in 鎌倉」とあるが、大仏と鎌倉のホテルで撮影されただけ。
インタビュアーは毎回、YUIをよ~く聴き込んでる山崎二郎。それではまた「声に出して読みたい」YUIのインタビューを一部引用
barf タイトルの「I LOVED YESTERDAY」というのは、どんな気持ちで付けたんですか?
YUI 「昨日を愛していた」ってすごく素敵なことだと思うんです。過去を受け入れるということと、後悔しないように生きよう、というメッセージを込めて付けました。それとまた違うところで、過去というのは、つまずいたり、転んだりしたことがあったけど、そういう時、出会いに支えられて、今の自分がいるなと思うので。その出会いに感謝の気持ちも込めて付けました。昨日よりも明日、という感じとはまた違って、昨日を全力で生きたから、明日もまた同じ気持ちで、肩の力を抜いた感じでいたいなと思って。あと曲の1人1人の主人公がとんな昨日を過ごしていたのか?というのを想像しながら、聴いてもらえたらいいなというのもあって。barf つい自分だけの過去になるけど、それぞれの人の過去があるって思うと、想像が生まれますもんね。ロック的には「昨日は振り向かない」という価値観があるけど、ちゃんと過去が良いと言えるのがいいなと。
YUI 過去があって今があるから。ちょっと振り返ってみようというのもあって。baf そんな感覚は、以前から持ってましたか?
YUI デビュー当時から、ストリートの時はどういう気持ちでやってたかな?と振り返ってみたり。今でも思い出したりするので。そういう気持ちって、感謝の気持ちを込めたい時とかにすごく必要だと思うし、そう考えると、自然とそう思っていたかもしれませんね。barf 自分を振り返ってみると、忙しいとなかなか余裕なかったりして、今だけしか見えなかったり……そういう感覚が前からあったのはすごいなぁ。1曲目は、季節的にもぴったりな「Laughaway」。
YUI この曲は、聴く人が笑顔になって欲しいなと思って作りました。〈グリコ〉「キスミント」のCM曲で春から流れるということで、頂いたイメージ写真が水滴とか爽やかな景色の写真のイメージに近づけたんじゃないかな?と思います。今CMで流れてるのは、ストリングスがちょっと控えめなものが使われてるんですが、今回アルバムに入れるにあたって、ちょっと爽やかな風が吹いていくようなイメージをもっと入れたいと思ったので、ストリングスをさらに印象的に入れることになって。barf 以前、実家が海が近くって言ってましたけど、この歌詞の〈窓のそと 海がすぐだよ なんて〉っていう感じなんですか?
YUI (笑)そんなに近くはなかったですけど、でも本当に海の香り漂ってくる感じだったので。barf 最初に浮かんだイメージは、映画『タイヨウのうた』の家で、今回撮影で鎌倉に行くということで勝手に繋がっちやって。〈目の前に広がる景色を忘れてはいけない気がした〉っていうところが……。
YUI そうですね。繋がってます。barf テンポが速いロックっぽい曲なのに、ストリングスが入る感じがいいなと。
YUI 時間と風の流れが入る感じというか。barf その流れで「My Generation」。この2曲、飛ばしてますね。なんかメドレーで続く感じみたいな。
YUI はい、「Laugh away」も風が吹く感じで、「My Gereration」もまだ風が吹いてる感じが出るなって。爽やかなサウンド的にも繋がりがあって。この曲はいつ聴いても、「そうだそうだ」って自分で再確認できる曲なので、2曲目にもぴったりで。実際に思ってても、口にしてみると、すごく大きな言葉だったりすることってよくあるんです。barf そうですよね。そして3曲目は、「Find me」。
YUI サウンド的には、ちょっとホッとするアコースティックになってくるんですけど。barf 誰にも共通する感覚で、リアルだなと思ったのは、今って嫌なこと、悲しくなることがシャット・アウトできない、必ず入ってきちゃう感じってあると思いました。家に帰ってやっと落ちつこうと思っても、テレビで悲しいニュースやってるとか……。YUIさんはどう切り替えてますか?
YUI 元々はあんまり切り替えられないんですが、でもあまりに考え過ぎて疲れちゃう時は、とりあえず何も考えず、集中して本を読みますね。balf 本を読むと、気持ちが落ち着きますよね。
YUI そうですね。この曲は、「いろんな扉を開けたい!進みたい!」って気持ちはあるけど、なかなか道が見えないという時に、「見つけてほしい」って思ったりすることってあると思うんですけど、未だに私も、そういう気持ちってあって。で、この曲を書いたんです。barf 〈努力は見えにくい〉と。素敵なフレーズ。
YUI 努力の成果は見えにくいけど、諦めないでいてほしいという気持ちですね。barf 努力してる姿は、人にあまり見られたくないんだけど、でもなんか気付いてほしいみたいな(笑)。微妙な感覚というか。日本語で言う「汲んでほしい」という表現を、英語だと「Find me」に繋がるなと。いつも見てほしいという強い気持ちじゃないけど、さりげなくと……。それから「No way」。これユーモアありますね。
YUI 前回のアルバムに入ってる「RUIDO」もそうですけど、すごくパッと場面が切り替わったりする感じが好きだったので。今回もそういう曲を人れたいなと思ってたんです。barf で、最後に〈やってられないよ〉って感じで 締まる、みたいな(笑)。
YUI そうですね。この曲は、実際にこういう場面に なった時に、頭に流れてきて。「もーっ」って。冷静な顔してるんだけど、頭の中では〈やってられないよ No way〉って流れてると、すごく面白いなと思ったんです(笑)。COZZiさんという方の曲なのですけど、コーラスが独特で、全体的に乗ってるんすけど、それがすごく面白くなったなと思います。barf この路線、毎回アルバムで欲しいですね(笑)。
YUI そうですね。1曲ないと、落ちつかなくなってきましたね(笑)。
~一部省略~
barf そして「Daydreamer」。一番好きですね。今の気分として。
YUI (笑)“夢想”ということで、テーブルの上に頬杖ついて「あー、ああいう風にやりたいな」とか、たくさん想像するけども、実際には上手くできなかったりとか、いつもくじけてしまうとかあると思うんですけど。そういう時に、最後に行くにつれて、決意が入ってくるんです。「私は自分を変えられる」って。だからもし戦う時が来たら、次は絶対戦いたい、危険だと言われてもちゃんとやりたい、という決意もあり。でもホントは「どうしようどうしよう」って言ってる弱い部分があって。きっと皆、そういう部分を少しは持ってると思うので。でも、「私は私を変えられる」という決意を込めて。barf この〈l change me!!〉って囁くとこで、1個スイッチが入るというか。自分で自分を押して、
1つ強くなるような感じがしました。
YUI いいですよね。「自分で自分の背中を押す」って、すごく力強いですよね。自分にしかできないんだったら、自分なりにやってみようって感じになるし。~一部省略~
barf 「I will love you」はほっこりとした……。
YUI そうですね、「Love is all」と「l will love you」とでは、メッセージ的にちょっと違う時間の流れなんですけど。「私はあなたを愛するでしょう」と、まだ相手と距離感があるんだけど、ちょっとずつ近づいてるっていう感じを書こうと思ったんです。知るたびにどんどん気持ちも近づいていく、という感じを。barf シングル「Rolling Star」のカッブリングの「Wintef Hot Music」で、「冬は寒くてなかなか起きたくない」っていう、ちょっとだるい感じの主人公の続きかと思っちやったんですけど(笑)。
YUI 素敵な解釈ですね。ちょっとした瞬間というのを書いたんです。でもBメロで、〈恋が走り出したら あたしはネガティヴな夢に苦んでたの〉ってあるけど、でも〈そんな気持ちを忘れるほど穏やかに時間は流れる〉という。なんか、どっちの面も持ってるなってすごく思うんです。~一部省略~
barf そしてラスト「Am I wrong」。これも「そのまま!」って感じの曲ですね。
YUI そうですね。これはすごくストレートな曲なんですけど、メロディは優しいという不思議な感じの曲で。イエスかノーだけじゃ言えないこととか、深刻な話してる時に電話が鳴って、すごくガラッと感じ変わって、電話が終ったらまた「……でね」って話したりっていうのが、ちょっと不思議だなと思って。あと、〈機嫌が悪いだけだときっと思ってるんでしょう?〉というのは通じ合えない感じで。〈わかりあえないね あなたとは〉って、Bメロで言っちゃうんですけど。本当は「わかりあいたい」って言うところだと思うんですけど、それは私の音楽の姿勢とも結びついていて。すごく大きな、もっと広い意味での音楽を作ろうとすると、逆に狭まってきたり、できないことも増えてくると思って。だから、音楽を作っていく上では、そういう、きっと分かり合えない部分も出てくるなと。それでも、納得行くモノを作っていきたいんだという気持ちで。だから、サビで出てくるんですけど、〈守るものはたったひとつ〉だって。でもそれは、相手を困らせたいわけじゃなくて。「これだけは譲れない」ってものがあって、ぶつかり合うところがあるなと思って。この曲って、最後、問いかけて、完結しないで終わるという曲なんです。最後に、「こんな気持ちになる私が悪いの?」というところで終わるんですよね。barf 言葉だけを聞くと強く言ってるように聞こえるけど、よくよく聞いてみると、この主人公って謙虚なんですよね。譲れないとこはたった1個だけ、という(笑)。「あれもこれも全部やってくれ」と言ってるわけじゃなくて、謙虚だし、相手を認めてて。
YUI はい(笑)。分かり合えない時って、絶対あると思うんです。それでも、「今日も歌を作りたいと思った」、「偽らずに生きていきたいと思った」、「続けていきたいと思った」、ただそれだけ、という気持ちです。
Daydreamer の箇所を読んでいて、今、YUIがやっていることと重なってるのかな?って思った。ずっとぼんやりと考えていたことを実現しているのかもしれない。危険かもしれない、失敗するかもしれない、でも、I change me !
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このBARFOUT!はなぜか2冊持っている。(香椎由宇との131号だけ手に入らないのです)
表情はいつものぽっちゃり無表情系なのに、この号のYUI様は妙に色っぽい。「旅」がテーマだからかな。鎌倉、世界遺産落ちちゃいましたね。大仏様とYUI様の大きさの対比が面白い。
「Find me」はいい曲だけど、CDだとこの曲だけ鼻声になっているのが惜しい。
「Daydreamer」も好き。「MY SHORT STORIES」の初回盤DVDのLiveが印象的です。
あのYUIはBARFOUT!の写真よりほっそりしていて一番魅力的だと思ったな。
I change me ! YUI様らしい名フレーズですね。
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確かに、落選しましたね。でも、そっちの方がロケ地巡りがしやすくなるのだと思います。(鎌倉を支援していた方々、ごめんなさい。)
なぜなら変に修繕工事が為されないですし、連休などになると江ノ電は超満員、定刻で来ないそれに、国道134号線は大渋滞になります。それが普通の土日で起こり兼ねないのですから。
去年のちょうどこの頃は酷かったです。当時、YUI足跡巡りはしてませんでしたが…。
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最近は、昔のYUI時代の言葉を今のyuiさんにあてはめちゃいますよね…
私は、bluewindが一番好きですけど、アルバム全体的にはI loved yesterdayがダントツに好きなんですよね…
私は、YUIradioで「足踏みはしているようで前に進んでいるもの」って言ってたのが、すごく印象的でなんかFind me に合うなと思ってます。
3rdではなにかとlove is all とかAm I wrong?
とかのトゲのある曲が目立って言われますけど、個人的には、we will goの「仕方ないよってそんな顔やめて 被害者は誰?加害者は誰?」ってとこが好きで
インタビューで、「『やりたいんだけど、できないよ』って誰かが言ったときに『それは誰ができないようにさせたの?』ということを思って。『あなたは被害者?加害者?なんでそうやってずっと言っているのにやらないの?』」ってyuiさんが言ったのを見て、なんかはっとさせられて…
そういう考えをしたことなくて、すごく心にささったのを覚えています。
それから、ブロガーさん
私よりたくさん雑誌を持ってらっしゃるからたぶん私が知らない曲説明のインタビューとかあると思うんですけど、I will love youって、二人の距離感っていうのと、I love youじゃなくてI will love youなんだっていうこと以外なにか知ってますか?
あと、最近ドクツホを振り返ってて気になったのは、I loved yesterday発売の1年以上前に
手紙ってさ 読む時間より 書く時間のほうが 断然、長くかかるよね?
大切なひとへの 手紙はなおさらだよな。
・・・歌だってそうだぜ。
というひさしさんの記事を見つけました
P.S.昨日yuiさんの彼氏さんのライブに行ってきました!
友達からCD借りてたんで、結構楽しめました。
初めて観たので、なんかこの方が彼氏さんなのか…となんだか不思議な感じがしました。
独特な雰囲気でしたが、まぁ大切にしてほしいです(^ー^*)
��友達には、あなたはyuiさんの保護者か?(笑)ってよく言われます(笑))
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>川崎鶴見(有)さん
大仏の中に入ったことはないなぁ。
Find me は確かにちょっと鼻声っぽい!
>らんまる さん
江ノ電は1日乗り降り自由券買っても藤沢では一度降ろされる。確かに混むので注意がいる。
>とあるバスケ部 さん
いま旅先なので、帰ったらカットしたI will love you の部分を足してみる。
ライブ熱がキテるみたいだねw
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ありがとうございますo(^-^)o
楽しみに待ってますね。
ライブは程々に
行けるものは行こうかなと…
待ちに待ったjamが目の前なのに、明日は朝8時から夜まで模試です(>。<)
乗り越えてこそのものですよね。
でも、JapanJamが終わったら楽しみがなくなっちゃうので、早くこないでほしいです(泣)
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>とあるバスケ部 さん
Daydreamerの後に書き足した。
PATiPATiのインタビューも読んでみたけど、「距離が近づいていく」ってことぐらいしか語ってないみたい。
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I will love youのところ、ありがとうございます。
どの雑誌でも多く語る曲、そこまで語らない曲は同じですもんね。
yuiが始まる前にYUIのことをちゃんと理解できるレベルまでいけてよかったですo(^-^)o
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…私も、それ程ではないですが少し理解できるくらいにはなったつもりです。
ツアー2回参戦したあたりからやっとYUIとyuiは同一人物であり且つ、別アーティストだということに納得がいくようになりました。
それ以前は、切り離すためにYUIのうたを聴かずにいましたが、現在はいろんなのを(特に初期)を聴くまでに至りました。
活動休止発表から半年、初めて生うたを聴いた1月の宇都宮の件から約3月、これまでいろんなことがありました。いつも涙を流していました。しかし、今は彼女に会う以前より充実した日々を過ごすことが出来てます。
またいつか、小さなハコで会えるのを楽しみに日々を過ごしていきたいです。
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はじめまして。ネットで見つけて、読ませて頂きました。なかなか手に入りにくい雑誌 などたくさん載っていて、本当に有り難いです。ありがとうございます。