びっくりするほど長い185分。だが、どのカットもどこかで見たことのある絵画のように美しい。アイルランドの田園、欧州での会戦、貴族の退廃。70年代にしては圧倒される画質だ。ローソクの明かりだけで撮影するためのレンズを導入するなどのこだわりを盛り込んだ大英帝国歴史絵巻。
18世紀ヨーロッパ上流階級の風俗をグロいまでにリアルに再現。イカサマ賭博トランプはド・ラ・トゥールの絵画そのまんま。この時代の戦争はホントにこんなマヌケな感じだったのか?鼓笛隊の演奏で行進するだけ?兵隊にはなりたくないものだ。
子どもにねだられて馬を買って「厩舎には行くな」のくだりは、あ、この子死ぬな…って思った。対照的に連れ子の可愛くなさは異常。男が成り上がって放蕩。キレイだった奥さんも不幸になっていく。見ていて切ない。でもまあ、18世紀ヨーロッパ貴族のことは自分と関係ないか。
美しいけど淡々としていて緊張することなく見ていられる。主人公の母だけは最初と最後で変わらなかったな。なんでこんな映画をキューブリックは撮ったんだろう。それほど面白くはなかったな。
クラシック大好きキューブリックはこの映画でも名曲を使っている。弦楽合奏の葬送っぽい曲が聴いたことがあるような気がするけど思い出せない。
調べてみたらヘンデル組曲ニ短調からのサラバンドという曲だけど、自分がこの曲を「聴いたことある!」って感じたのはどうやら「風の谷のナウシカ」で使われていた曲のせいらしい。
なおこの曲は最近だと長澤まさみ出演のレヴールのCMにも使われている。このCMディレクターはこの映画を見たかな。
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ヘンデルの「サラバンド」は荘厳な感じが美しいです。よくドキュメンタリーの背中で流れてる。
「禁じられた遊び」の「サラバンド」と出だしがちょっと似ている。
でも私は
レディ・リンドンとの出会いのシーンで流れるシューベルトのピアノ三重奏曲が好きです。
実は別の媒体でこの曲を好きになって、作曲者も曲名も知らなかったのですが、
「バリー・リンドン」にも流れていると教えられ、ウィキペディアで使用曲を見て
適当にバッハかヘンデルだろうと決め買いして失敗したことがあります。
キューブリックは「時計仕掛けのオレンジ」まででしょうか。
長澤さんのお御足は犯罪レベルですね。
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シューベルトは印象に残らなかったな……。自分もバッハじゃないかなとモヤモヤずっと考えて見ていた。そう、サラバンド、荘厳で美しい。
最近はYUIネタ枯渇ぎみなのである日を境に長澤オタブログになる可能性がある……
長年、観よう観ようと思ってた「バリー・リンドン」をやっと見れました。見れたのはよかったですが、なんか期待してた映画とは違って、ちょっとガックリでした。ただ、やたら劇中で流れてるBGMが、ん~どこができいたことあるんだけどなぁ、、、
返信削除って、おもってて、今さっき、やっと思い出して、ここに辿り着いたのでコメントします。そうです。
ナウシカです。あのラン、ラン、ララ、ランランランの前に流れてる曲ですね。
同じように感じてる方がいてなんとなくうれしいです。
まあ、ストーリーとしては嫌な話ですしね。
削除日本人の多くは冒頭から音楽にもやもやするみたい。