2012年6月17日日曜日

小南泰葉 @代官山UNIT 6月17日

Img_2425 都心に行きたい用事があったので、ついでに何かライブを見たいな~って思ってチェックしていたら、代官山UNIT小南泰葉のデビューライブツアーがあるという。「!?あの小南泰葉か!」 

新潟でライブを見て以来強烈なインパクトを自分に残したあの小南泰葉だ。これを予定に入れていなかったけど急遽当日券を買い求めて友人と一緒に見てきた。小南泰葉デビューライブツアー「嘘憑キスト」 だ。まさかこんなに早く2回目がやってくるとは思ってもみなかった。

東京はここ数日梅雨寒の涼しさだったが、いよいよ蒸し暑くなってきた。恵比寿駅から汗かきながら歩いて会場へ向かうとすでに熱心なファンたちが行列をつくっていた。我々は当日券なので開場時間20分過ぎぐらいに様子を伺いながらなんとなくその場ですごす。

当日券だったけどB120番台という番号。物販をスルーしてフロアへ行くとかなり盛況の様子。やはり男女比率はすこし男が多い。大学生ぐらいの年代が多かったかな。ジンライムを飲み、なくなると氷をかじりながら開演を待つ。

本人影アナで諸注意があるけど、誰一人なにも反応しない。「放水や火炎が噴出します‥」でかろうじて失笑が漏れた。

なにやら仮面をつけた道化師のパントマイムが始まった。「世界観」とやらを大切にしたいのか場内もシーンとなって見守っている。それにしても静かすぎ。誰も呼吸をしていないかのようだ。困惑した。続けてバンドメン登場。あれ?キーボードはハジメタルじゃないのか?小南泰葉バンドは固定されてないんだ‥。

1曲目「藁人形売りの少女」が終わるとMCと挨拶。「いたるところに嘘がちりばめられているます。最後までどうぞよろしく」 

まだ曲が少ないから全部わかるかも‥‥って思ってたけど、やっぱり知らない曲だらけだった。2曲目3曲目とどんどん手があがって盛り上がっていった。どの曲も個性的で予測できなくて劇的な展開をみせる。音楽が感動的だし、なにより小南の歌唱が魅力的。うまいし、かっこいい!ルポルタージュ精神病棟はハンドマイクで髪を振り乱しての熱唱だ。

そして、「光と影の音楽があります。運が悪いだけで足元が揺れたり、割れたり、一歩間違うと電車が脱線したり‥」と、先日の大阪の通り魔事件について小南は触れていた。あの事件は自分にもショックだったけど、ライブを1週間ずらしていたら小南自身の大切な人が巻き込まれていたかもしれないと人事ではない様子。小南は「亡くなった方に感謝した」とつい正直な感想を述べてしまい、母親に叱られたという。世界平和も人殺しのいない世界もやって来ないと確信している小南。亡くなった命の代わりに歌い、今の幸せと誰かの幸せにつながればそれでよい‥とTrashという曲を演奏した。この曲は9月公開のアニメ映画の主題歌に決定している。

弾き語りの曲があった。歌いだしが英語だったので何かのカバーか?と思ったけど、やっぱり日本語だったので新曲かもしれない。とてもかっこいい。この音源がほしい!

12月12日の誕生日を前に亡くなった大切な人のことを語りだす。人の死は2回やってくる。2回目とは人々の記憶からも消え去ったときだという。命日など家族しか覚えていない。灰になってなにも残らない。だから歌っていくという小南。「その彼」の姉から感謝の言葉をいただいたという。小南は命の限り歌っていくんだと。

今ツアーでは会場の片隅で「骨董商店」を開催中。大阪でちいさな女の子に50円で「塩酸コカイン」を売ったという。

そして、小南泰葉ファンのアンセムともいえる人気曲「Soupy world」から「嘘憑きとサルヴァドール」までのクライマックスがすごかった!歌詞の世界は女の子に人気が出そうだが、音楽はロックキッズたちの心もわしづかみだ。各サポートメンバーによるところも大きいと感じた。

この日は小南泰葉の母が来ていたそうだ。いつも母を悲しませていたが、いつの間にかメジャーデビューしてすごくヘンな感じだという。まだ子どもな自分はいつか子どもを持つことが怖いという。子供がステージで歌っているのを見るのはどんな感じなんだろう?と「やさしい嘘」で本編終了。

インディーズのころのアルバムから、「私がまだすごくピュアだったころ神様はいると信じて頼っていた」ということで「カラスの兎」 これも知らない曲なのでウィキで調べた。

今ツアーのためにTシャツを作ったが、「これを着ていくのは恥ずかしい」というツイートにショックを受けた小南。「人とズレていて、グッズつくっても失敗が多い」とのこと。後で物販でTシャツを買おうとチェックしてみたけど、Lサイズは売り切れなのであきらめた。

「余談ですが、私には触覚があります。」という小南。感動したり共鳴するとズキズキと痛むんだそうだ。この日は痛かったのでいいライブができたと判断したらしい。この後、車に轢かれても通り魔に会っても最後のうたになってもいいという「大人のうた」で終了~

いやぁ~、すごい間口の広いアーティストだと思った。曲が予想外な展開をみせるところがすごい。歌が魅力的だし、これからもっともっと活躍を期待している。物販でCD買うとサイン会に参加できたそうだが帰りを急いだ。興奮と確かな余韻が残った。

2 件のコメント:

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    小南さんいいですよね。いつかライブに行ってみたいと思ってます。

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    現時点ではチケット入手もそれほど難しくはないのでぜひ足を運んでみてください。

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