2012年5月31日木曜日

佐々木希「天使の恋」(2009)

この人が容姿において日本人第1位かもしれない(極私的見解)。奇跡の秋田美人佐々木 希だ。
初の主演映画「天使の恋」を今まで何度も手に取ったものの、「おそらく絶対につまらない」と棚に戻す動作を何度も何度も繰り返してきた。ケータイ小説がいい大人の鑑賞の対象に耐えないのは目に見えている。

しかし、もう見たいと思う日本映画というものがほとんどない。消去法でついにこれを借りて見てしまった。心の準備はできている。心にトラウマを抱えた少女が本当の恋に出会ってやがて…、というマンガ的展開なの予想がつく。

予想適中。ラブサイケデリコの音楽にのせて、援助交際をスタイリッシュに描いて、それでどうする?!さすがケータイ小説は盛ってくる。
援助交際、イジメ、レズビアン、自殺‥なんでもありだな。原作があるからなのか盛り込みすぎで長く感じた。谷原教授との恋愛1本に絞って短くコンパクトにまとめてほしかった。

女優としての佐々木希を初めて見た。実際にお人形のように可愛い佐々木にさらにキャピキャピJKを演じさせているのが見ていて恥ずかしくなってくる。地下鉄ホームや図書館のシーンとか日本史のテストをオマケで100点にしてもらうシーンとか。
Sasaki_2
この人のスタイルのよさと美しさにはまったくスキがない。なによりも制服の着こなしが史上最高だった。
シャツの大きさ、スカートの丈、緩めたネクタイ、ヘアスタイル、5ミリのズレも許されない絶妙の完璧なスタイリングだ。
どのカットをとってもカンペキに美しい。こんなJKは実際には存在しないだろう。これを見るだけでこの映画につきあう価値はある。
Sasaki_9
ツッこんでやる気まんまんで見始めたのだが、肩透かし。悪魔の手口でクラスメートを援助交際に誘い入れる佐々木が非道。

心にトラウマがあってかわいけりゃ何をやっても許されるのか?宗教の勧誘みたいで怖い!と思っていたら案の定。援助交際で得た真の友情!こんなにスタイリッシュで輝いてる私たち!えぇ…。大人はどうしてこういうJK映画を作るのだろう?
Sasaki_15
谷原章介はさすがだ。ただ、ハンサムすぎて生々しいと思っていた。もうちょっと枯れた感じの俳優でいいかと感じたけど、この俳優ならではのコミカルな演技は見ていて楽しい。やはりこの佐々木と谷原の線でまとめたほうがいいと感じた。

加賀美演じる佐々木の女友達(恋人)が戦国武将Tシャツにテンションあがるところが可笑しい。うぉーー!って(笑)。
Sasaki_19
佐々木希鑑賞用動画のレベルを超えていた。声質と台詞回しが美しければもっとよい。素材がすばらしいので、もっと負荷のかからないしっくり似合った役を用意してあげてほしい。この人を女優として大成させられないと日本の大きな損失になってしまう。絶対つまらないはずだというスタンスで見たけど、意外に面白かった。

PS. 佐々木と友人たちが援交へ出撃する前線基地のカフェが一目で自分がよく知っているカフェとわかってびっくりした。

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