2012年4月9日月曜日

アヴリル・ラヴィーンとYUI

最近YUIのファンになって、これの存在を知らない人が見たら「おぉ…?!」ってなるかもしれない。これが出たとき自分もそうなった。「なんだこれー!?」って。

最近は、以前からYUIを追いかけていた古参のファンがどんどんブログ止めたり、ライブへ行かなくなったりしていると聞く。ブログもファンも永遠ではない。正しいYUIの歴史を次世代に語り継いでいかないといけない。

若い世代、高校生たちはテレビにあまり出ないYUIのことを知る機会があまりないのではないか?と少し不安になる。そろそろYUIのこれまでをまとめた集大成的な著作、YUIの全仕事をまとめた1冊が必要なときではないのか?でないと、世代ごとにまったく違ったYUI語しか話せなくなってしまう。

まあ、そんな実現性の乏しいことを言ってもムダなので、今回はアヴリル・ラヴィーンとYUIの対談が実現したWHAT'sIN?ワッツイン 2007年10月号をめくってみたい。
長年YUIを追いかけていても、存在は知っていても一度も観たことがないという雑誌がいくつか存在する。これは発売当時に買っていたからいいけど、街の古本屋をチェックし歩いていても一度も見かけたことが無い。みんな手放してないんだろうな。ネットだと簡単に見つかるかもしれない。

2007年のサマソニで来日中のアヴリルとYUIの対談が実現したことはファンにとって衝撃だった。ただ、‥、当時これを読んで、それほど2人が対談をしていると感じられず、それほど話もはずまなかったのかなぁ‥と寂しく思い、そのまま押入れの奥で眠ったままとなっていた。しかし、今回読み返してみて、そんなことはなかった、と改めて気がついた。対談をとりもったライターと、おそらく通訳を介しての対談だったろうが、ちゃんとお互いを認識し合ってのトークが成立していた。いつものように、重要と思われる場面だけ抜き出してみたい。
■曲はいつも自然に出来てますか?それとも探して、探して作り上げているという感じですか?
Avril すごく自然にパッと出来ますね。誰かしらに一緒にいてもらって共作することが多いんですけど、そんなときはさらに、気づけば出来ていたということが多いです。 
YUI 私はスーッと出来ることもあれば、すごく探して作ることもあります。どちらにしても、やりたい音楽を楽しくやれてます。 
■YUIさんも、誰かと共同作業をするときもあるんですか?

YUI たいていは自分ひとりでつくりますね。作ってからディレクターに聴かせて、意見をもらうことはあるんですけど。

Avril 私の場合は、他の人がいてくれるほうが、モチベーションが上るんです。ほら、必然的に書かなきゃならなくなるわけだし(笑)、困ったときにアイディアをもらえたりもするでしょ。歌詞、メロディ、サウンドと、様々な形で3つともやってるんですけど、誰かが隣で演奏しててくれるところで歌詞を書くほうが比較的スンナリできますね。

~一部省略~

■YUIさんは、曲を書くことで最近新たな自分を発見しましたか?

たぶん以前は、自分の生き方について考えるとか、そんなことばかりしてた気がするんです。でも今はもっと気持ちがオープンになって、あの人カッコいいなとか、この本面白いなとか、いろんなろころからパワーをもらえるようになってますね。

■お2人とも同じ20代前半の世代ですが、今、世の中にどんなメッセージを伝えたいと思ってますか?

Avril 強くあってほしいというのは、つねにメッセージしています。立ち止まっている人が、自分の気持ちは誰にも邪魔させないぞというような勇敢な気持ちになってくれる曲を書きたいです。

YUI 私はまだ自分のことで精一杯で、メッセージをハッキリ提示することは出来ないんですけど、自分の持ってる不安や葛藤を曲にぶつけたとき、誰かが共感してくれたらうれしいなと思ってます。人が勇気を持てたり、元気になれる音楽って素敵だと思うので。
Yui_whatsin0710_c


YUIとAvrilがどうやって曲を作るのか、対照的に紹介されている。ひとりでじっくりか、みんなでワイワイか。「メッセージをハッキリ提示することは出来ない」と言っていたYUIであったのが、「HOW CRAZY YOUR LOVE」で見せた変化は大きいものだった。次に、2人にとってカッコイイ女性像とは?という質問に
Avril フフッ、難しい質問ですね。YUIさんお先にどうぞ。

YUI うーん、強さがあって、それゆえの優しさを持っている人かな。普段生活するなかで、そういう輝いている女性に会うと素敵だなと思います。

Avril なるほど。私はやっぱり、独立していて、強くて、ちゃんと心も持っている人、ですね。

■では、〝ロック〟とは?

Avril 〝ロック〟って今、いろんな意味がありますよね。例えば、あの洋服ロックっぽいとかも言うし。うーん、自由な独立して精神をもっているということかな。いい言葉が見つからないけど、ある意味ルールに縛られないろいうか、反逆的な部分を持った、そんな生き方なのかなと。

YUI 簡単に言うと、〝クヨクヨしていられない〟っていうのがロックな気がします。いつまでもカッコよくバカやっていられることもロックなのかもしれないし。

■ところで、おふたりともギターはテレキャスターを持つことが多いようですが。

Avril 小さくて軽いし、ライブでいい音がするので、PVやライブではよく使ってますね。

YUI バンドでパキッと音が立つので、私もテレキャスターは好きですね。もちろん、ストラトも好きですけど。

Avril 私も使い分けてますよ。レコーディングではギブソン(レスポール)を使うことも多いですし。

~一部省略~

■お互いの印象はいかがでした?

Avril 自分のやっていることにすごく真剣な人だなと思いました。

YUI  わ、うれしい!ありがとうございます。私が初めてアヴリルさんの音を聴いたのは、15歳のときでした。ちょうどバンドをやろうと思ってた時期だったので、すごく刺激になったんです。あのとき聴いていた人が、今もこんな素敵な感じで活動されているのを見て、すごく元気が出ました。

Avril ワオ!サンキュー!


というように、2007年の夏、YUIとAvrilは確かに言葉を交わしあっていた。世界的事件じゃないか!このことはもっと語り継いでいくべき夏の伝説だ。さて、この取材では両者に質問表が渡され、質問への解答が公開されている。YUIの回答を一部引用したい。

Q.子供の頃になりたかった職業は?→ たこ焼き屋さんのおじさん。 Q.今ハマっていることは?→ ワカメ Q.生まれ変わるとしたら男・女、どっち?→  Q.10年前の自分にひと言→ 「あきらめちゃダメだ」 Q.10年後は何をしていると思う?→ 音楽。 Q.あなたの口癖は?→ 「いいと思う」 Q.自分の長所は?→ 細かいことは気にしない。Q.自分に〝まだ足りないな〟と思うことは?→ がまん。Q.次の誕生日、何が欲しい?→ 空気清浄機。 Q.携帯電話の待ち受け画面は?→ 最初の設定のままです。Q.今までで一番感動した映画は?→ いろいろありますが、今、ぱっと「魔女の宅急便」を思い出しました。Q.一日遊びに行くとしたら、アヴリルさんをどこに連れていきたい?→ 京都。自分も行きたいから。Q.得意料理は?→ (夏だし)そーめん。Q.なんのペットを飼っていますか?ペットの名前は?→ 亀と金魚。ジャイアンとスネ夫とのび太。キョロちゃんとスイミー。Q.自分の故郷の自慢は?→ ラーメンがおいしい。Q.アメリカのイメージは?→ ハンバーガー。Q.最近よく聴くアーティストは?→ ペット・ショップ・ボーイズ。

なお、対談(グラビア含めて7P)とは別に、LOVE&TRUTHのインタビュー4Pも収録された豪華な1冊になっている。今まで何度もLOVE&TRUTHのインタビューは紹介してきたので今回は省略した。
Yui_whatsin0710_b

9 件のコメント:

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    初めまして!!! 10代女子です。
    だ~~~いぶ前からこの素晴らしいブログを読ませていただいております!私はYUIさんの大ファンなので、YUIさんの記事だけですが。(ごめんなさいwww)
    コメントを毎日書き込めないかもしれませんがこれからも読ませていただきますので、よろしくお願いします!!!!

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  2. SECRET: 0
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    > 正しいYUIの歴史を次世代に語り継いでいかないといけない。
    > YUIのこれまでをまとめた集大成的な著作、YUIの全仕事をまとめた1冊が必要なときではないのか?
    すみません。そういう視点でブログ書いたこと無いですw
    書く人の主観が入ってしまうと思うので、“誰が”書くかが問題ですよね。
    たくさんの人がそれぞれの視点で勝手気ままにブログ書けば良い気もするけど、
    削除する人閉鎖する人もいますしね…
    > 存在は知っていても一度も観たことがないという雑誌がいくつか存在する。
    何かお探しの雑誌でも?
    ご希望であれば、本棚(山積みしてるだけですがw)漁ってみます。
    仲間うちで頼めば、たいてい手に入ると思いますw

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    >マヒル さん
    素晴らしいとか言われると困るなあ。ネタ探さないとなぁ。
    >TIW さん
    「YUI自伝」とかドキュメンタリーとか欲しい!
    自分は見ての通りまったくマイペースで過去のことを掘り下げてるので特にこれっていう欲しいものがあるわけじゃないけど、YUIが表紙の「JGM」は数年探してるけど、実物を見たことないなあ。

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    私もこれ欲しいんですよね~
    また探してみよっ♪
    でも私自身、“若い世代”に入っちゃうんですよね…
    YUIさんを応援してからまだ短いし、知らない事はたくさんある…
    だからこうしてブロガーさんや色んな方から勉強しています(*^^*)
    待ち受けが初期設定、そしてペット何匹飼ってるの!?っていうのがおもしろかったです。笑

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    ��JGM 2006年4月号」ですか~
    これは僕も見たこと無いですw
    YUI自伝。。。 1万字2冊とか?
    ドキュメンタリーは。。。 WEST21、10代最後の~、トップランナーあたりで。
    DVD化されていないから当然なんだけど、「10代最後の~」を知らない世代がいるのは不思議です。

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    >しほ さん
    どんな些細なことでも知りたいっていうYUIファンがいたら、何でも教えたいっ!って思っちゃう。自分もカメ3匹飼っているっていう事実には驚いたよ。
    >TIW さん
    あ~、そうなんですか。なんかもうずっと出会えない気分になってきましたw 「不完全な僕らに対する解答」はファンみんなに見てもらいたいですねぇ。たまに動画投稿サイトで目にしますけどねぇ。

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    YUIさんは基本的にギターで作曲するじゃないですか?でもCDで聞いてギター以外の音もたくさんあるじゃないですか?たとえばラッパの音とか そういうのってひさしさんがやるんですかね?

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  8. SECRET: 0
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    おそらくYUIはカンタンな打ち込みに仮歌をのせたデモをスタジオに持ち込んでプロデューサーと共同で製作してるんじゃないかなと推測するけど、どうもYUIの部屋にはギターとノートパソコンしかないようなので本当に鼻歌デモテープ(データ)&ノートの時もあると推測。豊富な音楽経験と知識のあるプロデューサーがYUIと相談とアドバイスをしながらスタジオでYUIが入れたい音を足していくのが普通の流れだけど、YUIは「HELP」からは編曲も自分ですることもあるので全プロデュースもできると思う。YUIがピアノとベースとドラムもできるのはその流れ。でもYUIはひとりで全部やろうとは思わないってどこかで言ってた。必ず他人の意見を聞くって。

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  9. 今になってAvrilとYUIを好きになった20代半ばの男です。いい記事でした。ありがとうございます。

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