ずっとそこにあり続けると思っていたものがもうそこにないのだ。しかも、平成12年に廃業していたことも知った。この旅館に遠い昔、宿泊したことを思い出した。写真があるはずだと、部屋を掘り起こした。
探しまくったあげく、ようやく見つけ出した。友人宅で「つぐみ」を観た翌日に、急遽思いつきで松崎へ出かけたのだ。このあたりのことは実はほとんど覚えていない。
自分はデジカメをパソコンで管理する以前、ブログを始める以前の出来事を、10年ぐらい前の出来事を、何も覚えていないということにもショックを受けた。
たしか‥、遠い記憶をたどると、町の観光案内所に電話して、ここに泊れるのかどうか聞いてから、ここへ来たんだと思う。「つぐみ」ではまりや親子が住んでいた離れがある通りと神社。
自分たちが宿泊したとき、もう一組客がいたはずだ。オフシーズンで閑散としていた。10月下旬のことではなかったかと思う。いつのことだったかまったくわからなくなってしまった。
日本旅館は高いのか?と思っていたのだが、それほど高かったということはない。もう旅館としては最後のころ。素泊まりで大部屋に2人で泊った。風呂も独占状態だった。
途中までフィルムからスキャンしていたのだが、「めんどくさい!」とプリントからのスキャンになってしまった。そっちのほうが画質的にもいい。
もうすでにそこにはない建物を写真でながめる。いつかもう一度と思っていたのに‥。
残念としかいいようがない。松崎の街のランドマークであったことは確かだ。
テレビドラマ版「セカチュー」でもこの町がロケ地だったと聞いている。見たことないけど。
映画の中で真田広之が「住みたいと思っていた」と語ったように、自分も仕事さえあれば住みたい町だった。
沼津松崎の定期船「こばるとあろー」号もとっくの昔の2003年8月に廃止‥って今ごろになって知った‥orz 一度も乗らなかった。
自分の知らないところで、気がつかない時点で時代は変わっていた。終わっていた。喪失感‥‥。
しかしまあ、次の夏あたりに海水浴にでも出かけたいな。もう映画自体が22年前なので、当時ロケに使われた場所を特定するのには困難が予想されるが。
そしてまた、松崎を歩いたら泣いてしまうかもしれない。
PS. ずっと梶寅旅館の手ぬぐいを毎日普通に使っていたことが判明。もう文字が消えそうなので、これ以上は使わないで保存していこうと思う。(2014年7月21日追記)
懐かしいい風景風情を(人''▽`)ありがとう☆ん御座います。 子供のころから、泊まりに行きました。女将が、我が母の三島北高の時代の同級生でした。学生時代も石鯛釣り、湯治に父母や兄弟で///mo( ^ω^)🦆ん❣
返信削除牧瀬里穂さんのファンで、映画『つぐみ』も食い入るように何度も観たのを思い出します。いつかは訪れたいとぼんやりと思っていたのですが、建物自体が無くなったのですね。貴重な写真をありがとうございます。あの頃の空気感に包まれながら楽しむことができ嬉しくなりコメントしました。
返信削除子供が小さい頃、こちらに泊まって毎年 海水浴をしました。
返信削除先日、久しぶりに松崎を訪れたので、思い出話をしてここら辺だったと思うと探してみましたが、見つからず、ネットでコチラの記事を見つけました。
当時から、高齢の方が経営をされていたので、もう無いかもと思ってはいたのですが、実際もう無いというのを確認し、感慨深く
たくさんの写真と共に載せて頂きありがとうございます