YUI と 松山ケンイチ

これは街の古本屋では見かけた事がない。手に入れるのがすこし難しいかもしれない。こういうものが存在するって、最近ファンになったひとは知らないかもしれないので記事にしようと思う。次世代スターの2人　松山ケンイチとYUIがBARFOUT!（2007年5月号）で共演した話題の1冊。

なぜこの2人？この企画が実現したいきさつはわからないが、実はこの2人はこの年の2月に「日本アカデミー賞」の授賞式で会っていて、そのときに話もしたという。対談とかはなく、フォトセッションのみでの再会。当時、松山ケンイチ 21歳、YUI 19歳　

松山によると、「自分の頭に思ってたことや、感じたことを素直にそのまま（歌詞に）出せるのは、すごいですね」って言ったら、YUIは「わからないけど、イメージで映像は出るから」と答えたらしい。ちなみに、話している間は一度も目を合わせてくれなかったとのこと。YUIらしい。2人の身長差にも注目だ。

「CAN'T BUY MY LOVE」についてのインタビューを収録。では、印象的なYUIの言葉を一部引用

「いろんなことに対する想いがハッキリと明確になってきてはいるのかな？と思います。いろんなことに興味が湧いたり目を向けてみたりとか。例えば、ひとつの山のてっぺんに行くのにも、いろんな所から登れるんだな、とか。以前、『デビューすることが到達点じゃ？』と言われた時『何言ってんだろう？」』って（笑）。だって、音楽が好きで、音楽にすごい救われてきたから。音楽から離れようとしても、結局は音楽しかないんだって、感じさせられるし。私としても、そういう想いを感じられるっていうのは誇りでもあるんですよ。これからもずっと音楽をやっていきたいし、音楽がないとダメって思ってるから。音楽をやってるからこそ、いろんな目標が持てるし。」

「RUIDOって曲に書いてるように、ライブハウスに行くのがすごく好きで。そこで演奏している輝いてる人を観て、感動したり刺激を受けるって曲なんですけど、私もライヴハウスに行くのを仕事にしたくないって常に感じてて。あと、デビュー前にミュージシャンの人が、音楽のことを『本気の趣味』って言ってて。私はそういう考え方が、あんまり好きじゃないって思ってたんですよ。『本気の音楽』と『遊びの音楽』って区別がよくわからなくて。私は何にしてもひとつの音楽しかないから、羽目を外すのもこのひとつの音楽、真剣にやるのもこのひとつの音楽って思うから。日常と音楽ってすごく結びついてるから、いいこと悪いことがあっても結局、音楽に全部帰ってくるって感じだから。」

「きっと悪い環境の時期があったから、よい環境をより実感できるようになったのかもしれませんね。よい時もあれば、調子の悪い時もありますもんね。そういう時は正直に『調子悪いです』って言って、そこからよい方向に持っていければなって。そんな風にいろいろ考えたり葛藤していくうちに、『こうやりたい！』っていうのが見えてきて。それをひとつひとつできるように頑張っていくと、不思議とひとつひとつ不安が取り除かれていって。本当によい状況になってきてるんじゃないかな？と。でもそういう時こそ、ハングリー精神を忘れないように。ストリートで『寒いな』とか思いながら、演ってて、酔っ払いのおじちゃんが立ち止まって聴いてくれて。『80年代のあの曲歌ってよ、ヒック』、『それはわかんないんですけどぉ』って違う曲弾いて（笑）。『ねえちゃん、なんか聴いたら元気になったから、そのインディーズのCD買ってっちゃるばい。お釣りはいらんけん』って博多弁で（笑）。『あ、いいんですか？』っていうことを思い出すと、絶対に諦められないし。今できることをひとつひとつ大事にやる！と。たまに落ち込んだ時には、『こういう時だって絶対あるハズだから仕方がない。とことん落ち込んで、またちゃんとよい方向にもっていけるように頑張ろう！みたいな（笑）。」

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ああ、YUIは若いのにいう事がストイックだなあ。そして前向きだなあ。どれもが名言だ。松山も今では大河ドラマの主役。二人とも時代のカリスマだ。最後に、マツケンからYUIへの質問とその解答も紹介しておきたい。

Q1.生きるということは何ですか？　意志だと思う。

Q2.自分にとって強さとは何ですか？　優しさ。

Q3.自分にとって弱さとは何ですか？　強がること。

Q4.人と関わること、話すことは好きですか？　苦手です。

Q5.「仕方ない」という言葉を使いますか？　もちろん使います。

Q6.自分の中で規則みたいなものはありますか？　弦の交換は6弦から‥‥。

Q7.今、幸せですか？　幸せです。出会いに感謝しています。

Q8.歌以外でやりたいことはありますか？　もっと本格的にベースも弾いてみたい。

Q9.いつか僕と一つの作品を共同で作ることはできますか？　まだ、わからないですが、今後、出演された作品なども観てみたいと思うし、私の作品ももっと聴いて欲しいと思います。

Q10.東京にいて東京に変わって欲しいところは？　このままで平気です。