YUI@沖縄コンベンションセンター 1月25日

長い長いツアーが終わるという事実！寂しく悲しい。でもそんな感情は武道館に置いてきたYUIが「最終日だけどワクワクして来た」という言葉通りのファイナルだった。

まず、沖縄の寒さに驚いた。この感じは東京だと11月下旬ぐらいか？道行く人も会場に集まった若者たちも完全に冬の装い。暗いうちに自宅を出て、沖縄県宜野湾市にある沖縄コンベンションセンターにバスでたどり着くとすでに10時間がたっていてへとへと‥。会場近くの予約して置いたホテルにチェックイン。今日はキャンセルにあった相方のチケットを譲り渡すのに手間取り、買ってもらった24歳OLと席に駆け込んだまさに18時43分にYUI登場！今日の衣装はショートパンス紫タイツにカラフルなボーダーのコートワンピースだ。HELLOの手拍子で会場を暖めると、no Reason で、「おきなわーー！」のシャウトだ。「こんばんわー！沖縄の皆さん。めんそーれー！YUIです。今日のクルージングをとても楽しみにしてました。一緒にHappy cruisingしていきましょおー！」だ。

会場の小ささに驚いた。武道館の直後ということもあるかもしれないけど、このサイズは今までで一番小さく感じた。2階席があって1700人。「ああ、また後ろから数えて片手で済む席かぁ‥」と思っていたのだが、これってAXと同じぐらいの大きさじゃないのか？って思った。会場全体が武道館で言うと、まるまるアリーナA-5ひとつぶんみたいな感じだ。1階席で20列目ぐらいだったけど、ステージが近い！

YUIもスタッフも長年の夢がかなったという沖縄公演だ。「ああ、うれしいな沖縄。」「お客さん、ゆっくり来るんじゃないかなと思ったんですけど、よかった！」と「沖縄時間」をネタに笑いをとるYUI

しかし、島の男たちはシャイでおとなしい。とても控えめな声援が意外だった。I'll beが終わるとメンバー紹介。96ちゃんの紹介では「メンソーレ！ハイサイ！ハイサイ～オジサ～ン♪」といつもの調子。「2児のパパです！」と紹介して会場を沸かせた。クリスの紹介では「スウェーデン語で挨拶はヘイサン！沖縄はハイサイ！」バッキー「いつも俺だけグダグダでおわらすよね」　YUIは「今日すごく楽しいです。昨日着いたんですけど、ソーミンチャンプルーお替りしました！ギターボーカル　YUIです」

Separationが終わると、「どもども、もしもし」とまるでツアーがまた振り出しに戻ったかのような、いつもと変わらないグダグダな手探りMC　意外にも過去数回沖縄に観光で来たことがあるというYUI　ステレオポニーと初めて会ったときのエピソード「島草履はいて、ゴーグルとうきわで行って‥スベった。退いてた」と紹介。「いつもはこんなんじゃないんだよ」と弁解。「けっこう、はじめましては静か？シャイ？」と沖縄の子たちの印象を語る。

「みなさん、いっしょに目をつぶってみましょう」と波の音を聴く。「おはようございます‥。今から突撃してみたいと思います」と寝起きドッキリ的トーンで会場を失笑させておいて、「もう何もないです‥」

「今年新しくやってみたいことは何？」の質問にはまたしても「早寝早起き！」情報通信の発達はすごい。「ユーキャン？」にはワロタ。「身長を伸ばす」は「チンジャオロース」「やっぱ牛乳ですよね」　「バンド！」には「納豆？」と聞き取りがまったくできてないYUI　「今の声かわいい！10代的存在？」と今現在の流行語をさりげなくまぶしてくる。「こんな感じですよ」と沖縄初ライブがいつもどおりであることをアピール。まだ大掃除をしていないというバッキーさんのおもしろエピソード「10メートルのシールドを注文したら100メートル来た！」などを披露するが、YUI自身のおもしろエピソードはないの？と振られるとスルー

沖縄に着いてからずっと聞いていたという「オリオンビールのCMソング」をフルで歌うYUI　会場からは手拍子と喝采。　この曲もセットリストにいれていいかもしれない。「オリオンビール飲みたいなー」　えっ？YUIの口から「ビール飲みたい」なんて初めて聞いた。

ツアー中、クリスにおもしろい日本語を教えてきたという話に。「ぺっちゃんこ」「いたれりつくせり」などの言葉を教えてきたYUIとメンバーだが、YUIが一番印象に残っているのは、北海道でおいしい料理を前に「ししゃも」と教えたことだった、そうだ。アリサは「楽しいツアーが1月で終わったら、あと1年何をしたらいいの？」　それはYUIファンもみんな同じだ。

アコースティックコーナーのGood nightは、短いながらもボーカリストとしての「This is YUI」が最も濃く表れた、情報量の多い歌唱だと感じた。カンペキすぎる。

「ハローCQ CQ　‥」の時間は地元のタレント（？）ふくだもえこ　なる人物。よくわからない。会場の反応も微妙だった。YUIに沖縄のことを知ってもらう時間だ。YUIも見たという「バイクに乗った花の帽子をかぶったおじさん」の話に会場が沸いた。沖縄の人は誰でも知ってる名物おじさんらしい。実は、自分も会場までバスで行く途中、変なおじさんを見ていた。気にしないようにしていたのだが、まさにあれがそうだったのか！

YUIに「沖縄といえば？」という質問が。YUIは「ラーメンズのセメントの犬」というネタを披露。「ラーメンズ大好き」　ごめん、自分はそれを知らないわ。

「いちゃりばちょーでー」「ちゅらかーぎー」などの方言を教える交流の時間。「沖縄の男性は顔の彫が深いですが、彫りの深い男性は好きですか？」の質問に、YUI「好きです！」そう答えるしかないだろう。そして、ハーティーロックの前フリ。毎回毎回、「ハーティーロック？」「へえ！」というような表情をするYUIの小芝居タイム

そしてLock Onダンスも沖縄上陸！ローディーあっつっつが競泳キャップにゴーグル姿で無理矢理舞台上に引っ張り出される。YUI「おごるからぁ」と強引に。イヤイヤ感まるだしワロタ　ちょっとぐだぐだした。Rolling starでは特効ガスが噴出！これ初めてじゃないか？

es.car ダンスはあまり浸透していなかった。が、舞台最前の5,6名はカンペキにノリノリだった。オタまるだしの人がスクリーンに映っていた。Your Heavenでは歌詞がとんでしまった。

「好きな人はいますか？」で始まる、お約束のCookingだが、どこの会場よりも声援が控えめだった。今日は武道館みたいにサプライズはなしか‥　と思っていたら、Laugh awayの後にHappy Birthday to you youがキターーー！ハンドマイクになって‥　えっ？！客席に降りちゃったYUIが客席を歩き回る。こんなの初めて！サプライズ！まるでCDJの泉谷しげるがデジャヴ。YUI、ちいさい。わりと背が低い感じだった沖縄のオーディエンスにも埋もれて見えなくなってしまった・・。ステージに戻ると片手にプレゼントらしい袋を抱えていた‥。「びっくりしたよね。ありがとう！」

YOUがこのバンドメンバーとツアー最後の時間になった。みんなで手を取り合って挨拶。その前に「終わりましたね」と確認しあっていた。

もうひとつのサプライズがIt's happy lineの生うた生アコギ！しかもあぐら。会場全員がささーっと自然に着席した。ああ、鎌倉駅前の雨音薫だ‥。前回のツアーでもこのスタイルはあったけど、今まで聴いた中で一番音がよく聴こえた。この会場はすばらしい。歌が終わると、客電が点いて、イツハピのストリングスが流れ、手を振りながら挨拶して回るYUI　沖縄の最前列の客はプレゼントしたり握手したり遠慮がない。貪欲にYUIと触れ合う。

またしても、中央へもどると「もう1曲だけいいですか？」　武道館に続いてTOKYOを弾き語り。こちらはマイクとアンプを通した通常のスタイル。アルペジオはフィンガーでのもの。

「また会いましょう。YUIでした。気をつけて帰ってね！」で、21時15分ごろライブ終了。ツアーが終わった。

自分にとっても今回のツアーはとんでもない強行だった。へとへとだ。はやく夢から覚めないと‥。ホントは沖縄は行かないつもりだったのに。1週間前になって突然行くことにしてしまった。ヤケクソだった。今後のことを考えると憂鬱だ。

■2012年1月25日 沖縄コンベンションセンター セットリスト
01. HELLO
02. no Reason
03. Nobody Knows
04. It's My Life
05. I'll be
06. U-niform
07. Separation
08. Winter Hot Music
09. CHE.R.RY
10. Good night
11. to Mother
12. Lock On
13. Rolling star
14. No way
15. LIFE
16. es.car
17. Green a.live
18. Get Back Home
19. Your Heaven
アンコール 
01. Sea
02. Cooking
03. Laugh away
04. Happy Birthday to you you
05. YOU
06. It's happy line
07. TOKYO
以上26曲！客席に降臨したYUI！生歌生アコギ！笑顔のラスト！

PS. ライブの翌日、コンベンションセンターの裏側がビーチになっているというので見てきた。大寒波襲来中の沖縄。今日も北風が強くて波が高く荒れている。ただ歩いているだけで波を少しかぶった。本来なら、ライブを待つ間ここで海を眺めながら語り合ったりできたのだろうが、昨晩の寒さと風の強さではそれどころではなかった。