「岳 -ガク-」を見た。長澤まさみが美しすぎた

親にこれだけはしちゃいけないといわれたことがある。それは冬山に行くことだ。子供の頃から冬山に行くのは最大の親不孝だと言われて育った。

でもまあ、自分の根性だとゆる～い低山しか無理。岩は登るけど、垂直な崖は無理！山小屋に泊まることすらも無理！ちょっとは冬山にも関心がなくもないけど、現実問題として装備にお金がかかる(-_-)　
それと交通費、そして仕事を休めるのか？もしケガをしたら？といった難題があるからね。で、ずっと観たかった「岳 ガク」を観た。

重たい映画だ。やはり冬山は人間の極限状態を試される。小栗 旬も長澤まさみも若いのに、こんな重たい冬山の極限を演じるのは撮影も実際大変だったと思う。寒さもハンパないし、現場にはトイレだってないだろう。滑落したり、クレバスに落ちたり、雪崩に巻き込まれたり、垂直な壁を登ったり‥。すごい。

だが、爽やかな青春映画だ。この映画のヒロイン長澤まさみが史上空前に美しい。魅力的なヒロインだった。山岳救助隊にいる女性は日焼けしてパリパリになった皮膚が何度も剥がれ落ちて、また日焼けしてとなると思う。長澤まさみがいるはずはないだろう。

長澤まさみが髪をショートにしたのもこの映画のため。ショートにしてからのまさみ人気はすごすぎる。多くの人が彼女の魅力に気がつき始めるという、自分にとってはよくない展開。本当のまさみの魅力がわかるのは自分だけ、というのがよかったなあ。

中盤の山での試練、ヒロインの成長、後半クライマックスと見飽きさせない。

クレバスの中で精根尽き果てて‥という場面では、いてもたっても居られなくなったわ。「まさみー、死ぬなー！」って（笑）。

山は女の子といっちゃダメだと思う。いろいろと人間性を試される。

遭難したときはライトを10秒ごとに6回点滅させ1分休むということを初めて学んだ。そんなことも知らずに北海道で独り登山とかしてた俺って‥。この映画に出てくる遭難者をとやかく言えない。

スーパーポジティブ小栗旬にも多くのことを学んだ。人間はああじゃないと。カリカリ怒らず笑ってろ。まるでゾンビのような生命力。

山岳救助という命の現場を描いた映画なので重たいけど、エンタテインメント性も重視。山が好きな人も、そうじゃない人もそれなりに楽しめると思う。いい映画。

長澤まさみが美しい。愛してる‥。