ここのところPATiPATiのバックナンバーにすごい確率で出会っている。YUIがほぼレギュラーだった2005年2006年のPATiPATiをまたまたブックオフでまとめて3冊手に入れた。5年経って、そろそろみんな処分するころなのか。この時期、特にリリースがない月でもインタビューが頻繁に行われていたYUI。それを自分は今になってせっせと買い集め、資料としてまとめているわけだ。PATiPATi 2005年4月号もブックオフで105円でゲット。デビュー直後のYUIに「彼女とギターの関係」というテーマでインタビュー。ここでは、「ギター初学者YUI」について語られる。ギターをやってる人にはとても興味深い。インタビュアーはやっぱりこのときから前原雅子 以下引用
ギターは何本持っているんですか？
ずっと使っているのが1本と、PVの撮影用にスタッフが用意してくれたギターを、あとでもらったので。一応2本持っているんですけど。
曲を作ったり、ライブで弾いたりするのは、ずっと使ってるギターのほう？
そうですね。ヤマハのギターなんですけど、そのギターは福岡で通っていた音楽塾の先生にもらったもので。音楽塾でシンガー・ソングライター・コースに入ったときに、まず曲を作るためにギターが弾けたほうがいいから、ギターを始めましょうということになって。でも私がギターを持っていなかったので、「じゃあ、とりあえずこれを持っていって使いなさい。その代わり音楽をないがしろにしたら、取り上げるぞ」って言ってこのギターを渡されたんです。
ギターを始める前に、何か楽器をやったことはありました？
学校の音楽の授業でリコーダーやピアニカをやったぐらいですね。ハーモニカとカスタネットも触ったことありますけど（笑）。あと高校生のとき、授業でお琴もちょっとやりました。
その中で特に好きな楽器というと？
リコーダーは好きでしたね。「エーデルワイス」とか吹いたりして、結構得意なほうだったかな（笑）。
ギターという楽器は、もともと興味のあるものでしたか？
ありました。小学生とか中学生のときはまさか自分がギターを弾くとは思ってなかったですけど。ただ、友達がギターを持ってたんで、ちょっと触らせてもらったりして、音がすごいキレイだな！って思ったりはしてましたね。それで15歳か16歳のときにストリート・ライブを観て、ギターを弾くのってカッコいいなって思って。それから間もなく音楽塾に入って、自分でも弾くようになったんですけど。でも実際にやってみると、かなり難しくて。そもそもギターっていうものを知らなかったので、例えば6弦あある楽器だったんだ、私が持つとこんなにデカいんだとか、ホントにちっちゃい発見がいろいろあって。ギターを持った姿を鏡で見ては、なんか私、似合わないのかなっていうことも思ったりしました（笑）。
ギターを弾き始めたころは、何がいちばん難しかったですか？
最初のころは弦を触るっていうことが指が切れそうな気がして怖くて。弦をおさえてる指も痛いし。あと、とにかく音を出すのが難しかったですね。
男の子に比べて手が小さい分、弦を押さえるのは大変ですよね。
そうですね。だから女の子はもっと握力を鍛えないと、っていうとこもあって。でもだんだん慣れてきて、テクニックを覚えると力を入れなくても、きれいな音で弾けるようになりましたけど。
そこに至るまでが、まず大変。
ちょっと大変でした。腱鞘炎っぽくなったりもしたし。指には何回もタコみたいなのができて、それがはがれては強くなって、またできて、はがれてっていう感じでしたね。だから最初は指にアザとかできて痛かったんですけど、痛いより音が出ないほうが悔しくて、クソーと思いながら練習してました（笑）。弾くのも平気になってきましたけど。で、それと同時にコードを覚えて、少しずつリズムに合わせてコードを弾きながら歌う練習をして。だけど、ようやく音を出せるようになったら、その次は弾いて歌うっていうことがまた難しくて。リズムを弾きながら歌うと、どうしてもギターと歌がバラバラになっちゃってたんです。
どっちかに神経がいってしまう？
はい。ギターに気をとられて歌がないがしろになったり、歌に集中するとギターがおろそかになったり。やっぱり意識しないで弾けるぐらいギターに慣れておいて、あとは自分の気持ちに付いてくるように弾ければいいっていうふうになってないとダメなので。そうなれるまでに、結構時間がかかりましたね。
これはまさに自分も同じだ。そして、ギターを弾きながら歌うなんてできない！って絶望的になったわ。ややこしいリズムで歌詞をメロディーをつけて歌うなんてまださっぱりできない・・・。天才YUIといえども最初はそうだったんだな。そして、その後のギターの練習について話は進む
それの次に難しいことっていうと、どんなことになりますか？
その次は正確にリズムを刻むことですね。で、それに乗ってちゃんと歌えることですね。でもそれは、いまだに難しいなって思うとこで、リズムをきちんと刻む、カッティングをちゃんとできるようにするって、基本中の基本なんですけど。やっぱり基本的なことができてないと意味がないんで、そこは大事にしたいと思って。今も毎日練習してますね。
それにしてもギターを弾けるようになるまでは、かなり集中して練習したんじゃないですか？
したと思います。ギターって、もう音で覚えるしかないんで。誰かが弾いてるのを目で見て、こう押さえて、こうやって、みたいにして覚えようとすると、逆にすごく難しいんですよ。じゃなくて♪テンテテテン、だったとしたら、その音を耳で覚えてコードを探してくほうが覚えやすいんで。まず声に出して歌って、それをギターでやってみるっていうことを繰り返して、練習してみました。
自分もYUIの影響でギターを始めたけど、いまだに初心者レベルを超えられないなあ。習いに行く余裕もないし。部屋だと大きな音を出せないし。コードも基本的なものしか覚えていない。YUIをしても最初はこういったところから始めたという事実は多くの人を勇気付けるね。
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