最近、観たいと思う映画がなかなかないけれど、この映画は是非観たい!と思っていた1本。
なにせ全編真冬の稚内ロケ。信じられん。スタッフも出演者も相当に寒かったはず。とてもよく冬の北海道の雰囲気が出ていたと思う。北の果てリアル15歳ライフ。
毎日が死ぬほど退屈で…、って感じがすごくよく出ている。主人公の15歳中3がまったく生気がない。生ける屍のごとくゆっくりと教室にたどり着き、そして誰ともしゃべらない。
ある日、とびきり可愛くてミステリアスな都会からの転校生がやって来る。この子も誰ともしゃべらない。そんな可愛いヒロイン橋本愛ちゃんのお眼鏡にかなったのか主人公の男の子山崎賢人に積極的にアタック。まあ、イケメンなわけだ。
強引な女の子に引っ張られるように、「バンドやるよっ!」となるわけだ。それからというもの毎日がとても輝いてる。
ただ、女の子は家庭に暗い問題を抱えている。借金を背負った飲んだくれ父。楽しい日々は突然終わる…。まあ、暗い現実にぶち当たる。このご時勢らしい陰鬱な青春ドラマだ。
感心したのが、こういうシーンでむやみに音楽を聴かせない。何を聴いているのか観ている側からは分からない。全編を通してとても静かな映画だ。こういう映画が好きだ。
二人が自転車で通る場所。実は自分にとってこの場所がなつかしい。大学2年の夏休みに稚内から利尻・礼文へ渡った際に、この港北防波堤ドームで船待ち1泊テント野宿をしたのだ。夏でも寒かったよ~稚内は。
ただ、問題の管制塔がそこにあったのかほとんど覚えていない。
でも、演技というよりは雰囲気が独特のいい感じ。今後の注目株だろう。
このDVDは買っても2000円ちょっとという破格の値段。オススメ。
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