2011年3月4日金曜日

YUIの詞作に関する発言~Go!Go!GUITAR 2006年8月号

Yui_guitar_1
1週間ほど前に、街を行き場なくさ迷い歩いていると、Go!Go!GUITAR 2006年8月号を300円で見つけたので買ってきた。skylineの楽譜が欲しくて(全曲集も持っているけど、どう弾いていいのかわからない場所のために比較のため)購入。

家でじっくり読もうとしたら、「アーティストの言葉から読み取る詞作の妙技『歌コトバの紡ぎ方』Vol.10~というページを見つけて、ちょっと衝撃を受けた。人気急上昇中のYUIに「ソングライティング」についての質問をしたページ。インタビュアーは小貫信昭 以下引用
人気急上昇中のシンガー・ソングライター、YUIに会いに行く。初主演映画『タイヨウのうた』の公開など、話題豊富な彼女だが、そこはこのページらしく、質問を「ソングライティング」に絞ってみた。テキストとなるのは、彼女のファーストアルバムの『FROM METOYOU』。まず、彼女が曲を書く時のこと…。 
「曲はどこで出来るのかっていったら、それは場所ではなくて、その集中力がある時でしょうね。頭の中に″こういう曲を書きたいな″という輪郭がある時もあって、ギター弾いてコードを探って、そこに様々なインスピレーションが加わっていく。そうやっていろいろと模索して、曲の形が出来ていきます。でもたまに、違うなって思った響きのほうにいってみて、でも、そのままやってみたら、そのほうが良かったりもするし…。曲を作ることって、ほんと、不思議なことですね」 
「″Why me″という曲が、詞も曲も付けた最初の曲なんですけど、実はその前にも詞が付いていない自作の曲があって、自分の気持ちが複雑で、どうしたらいいかわからなくなった時とか、考えるのをやめて、その曲をギターで弾いて、歌ったりしてたんですよ。歌は…、デタラメ英語みたいな感じで。でもそうしてると、自分をちょっとだけ″休む″ことが出来て、肩の力も抜けていく気がして…」

ええぇぇっ?!YUIの最初の楽曲Op.1はWhy meというのはYUIファンの常識だが、その前に歌詞のない曲が存在するのか?!オタはみんな知ってるのか?知らなかったの俺だけ?いつかそのOp.0が日の目をみる日が来るのかな。

「言葉っていうのも私は好きで、いろいろな言葉を知っていきたいな、という思いもあるんですけど、だからっていろいろ考えて作っているわけじゃなくて、素直に作ってるものなんです。難しい言葉は使ってないですね。というのも、小学校6年生の子が、私の歌を聴いて歌詞を覚えて歌ってくれている、ということ知って、とても嬉しかったし、親子で聴いてくださる方もいるし、そうした幅広い人達に歌を届けたいという想いがあるからなんです。でも、誰もが思っていることを簡単な言葉で表現するのが難しいことなのかな、とは思いつつ…」 
YUIが選ぶ言葉はどれも平易でありふれた、日常に違和感のないコトバだということはYUIの曲を2,3曲聴いただけで気がつくだろう。彼女ぐらいの年代だと、そういったことはむしろめずらしいのかも。 
彼女の歌の中に、彼女自身の性格とか考え方とかは、どのように反映されているんだろうか。自伝的とも受け取れる「TOKYO」には、新しい一歩を踏み出した主人公が感じる希望と不安がリアルに描かれる。この歌の良さは、希望が不安を追いやるでも、不安に希望が押しつぶされるでもないとこだろう。[正しいことばかり選べない]というフレーズが実に秀逸だ。 
「この歌とかは、私″そのまま″だと思って頂いていいと思います。上京する時の歌ですし、あと"feel my soul″も、上京する直前、まだ福岡に住んでいる時に書いた詞で、もがきながらも前に進んでいきたい、という想いを歌っています。ただ、恋愛の歌とか、それもすべて自伝的かというと、それはこういう言い方になると思います。伝えたいのが″すれ違ってしまうこと"だとして、それを恋愛に例えてたりもしますから」  
恋愛の歌でありながら、様々な意味合いに取れる、ということでは、『Spiral&Escape』がそうなのではないだろうか。一方『Bluewind』は、[発明家]と[それに群がってゆく人]を対比し、人間というものの気高さと脆さを、冷静に見つめてる。 
「あの歌は…、いろいろな見方が出来ると思いますね。歌に描かれているのは一人の人間の中にある“女の子の部分″であったりもするだろうし、人間として求めている自由であったり、それは聴いてくださった方それぞれに受け取って頂ければ…」
「普段から、いろいろ″影響″ということに対して考えていて…。あと、″責任″とか。そういうことも考えるんですけど…、でも、だからこそ、ああいう詞になったのかもしれませんね。自分の申で葛藤して、いろいろな人のこと考えたり…。だからあの部分は、そう考えていたことが詞になったのかもしれないですし…」
YUIはもう、いいかげん「恋愛の歌は実体験なのか?」的な質問にはウンザリしているところがあるのかもしれない。昨年放送の「僕らの音楽」での塚本の質問にも一瞬不機嫌ななにかを表情に感じた(あくまで私見)。YUIは「生きてゆくことすべて」を歌っている。
さてと、じゃあギターの練習しよっと。

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