2011年3月7日月曜日

YUI 「LIFE」リリース PATiPATi2005年11月号

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先日、千駄木から北千住~綾瀬をあてもなくさ迷い歩いたときに某環七沿いのブックオフで105円でコレを見つけた。PATiPATi 2005年11月号 これは初めて見た。

そんなYUIの重い言葉であふれたインタビューを今読み返すのはメンタル的にきついことかもしれないが、もっともっと辛い苦しい思いをしてきたYUIの言葉はまるで成功を収めた経営者のもののようだ。

「生きていくことは大変だ。それも、より自分らしく、よりよく生きていこうと思ったら、絶対にひと筋縄じやいかない、だから生きてゆける―と、YUIは歌う。
たやすく手に入らないから、思うとおりにならないから、生きてゆけるのだと。そう毅然と歌った「LIFE」という曲が、夏フェスでも注目されたYUIの3作目のシングルとして、11月9日にリリースされる。」で始まる前原雅子によるインタビュー。「LIFE」誕生物語

-この「LIFE」は最近作った曲なんですか。
東京に来たばかりのころだから、1年くらい前に作った曲ですね。「feel my soul」が上京直前に福岡で作った曲で、こっちは上京後っていう。そのころ、ワーッと曲を作ってたんですけど、その中のひとつで。とにかくもう当時は、曲を仕上げるスピードがすごい速くなってて。曲を作るのも、キャンペーンにしても、ブワーッとすべてが一気に動き始めたころだったんですよね。

-曲作りでいえば、それだけ集中して作ってたんでしょうね。
そうだと思います。レコード会社の地下にあるレッスン・ルームにこもって、とりあえずメロディーを書いてみようと思って、いろいろ作ってたんですけど。で、「LIFE」はコードを先に決めて、そこにメロディーを乗せていった曲ですね。途中で転調してるし、コードも変だなって思ったんですけど。そこがこの曲のよさになってるんで、あれこれ探しつつメロディーを乗っけて。

-それでちょっと面白いコード感の曲になってるんですね。
たいてい曲を作るときは、ギターでコードを探しながらやるんで。でもこの曲を作ったときはAメロ、Bメロ、サビみたいにカッチリと構成を考えていって。

-ということは、曲作りにもだいぶ慣れてきたころの曲だったりします?
いや、いっぱい曲を作ってたんで、そのぶんいろんな曲の作り方をしてて。曲の雰囲気を出すためにコードを選び抜いてみたり、構成に凝ってみたりしてたんです。でも私は、コードだけ聴いたら、絶対にメロディーは乗らないんじやないかっていうコードにメロディーを乗せるのが好きで。この曲も、それのひとつなんですけど、うまくメロディーが乗ったときってすごく達成感があるんですよね。

-でもそのころって新しく会う人もいっぱいいたでしょうし、実際問題、落ち着いて曲を書くモードになりにくかったりしませんでした?
正直、そういう時期もありましたけど、とりあえず人の意見は一度自分の中に入れようと思ってましたね。でも取り入れすぎてフリーズしたりして(笑)。ただ、なんでも柔軟に取り入れたかったんです。そのほうが、いろんなことを知る近道だろうなって。だから意見は取り入れて、手探りで考えながら曲作りをして、ライブをして、いろんな人と出会ってという感じでしたね。

-それがすべて同時期に、でしょう?
そうですね。もう物事が全方向にある感じでした。いくつ体があっても足りないっていう(笑)。でもそれを大変と思う気持ちの余裕すらなかったんで。むしろ逆にもっと知りたい、と思う気持ちのほうが強かったみたいで。

-すごい実践的な勉強ですね。
本当にそうなんですよ。詞にも書いてますけど〝過ぎてきた日々全部で今のあたしなんだよ〟っていうのも、そういう時期があったからですし。


-すると詞は、当時思ったことを率直に書いていったんですか。
そうだと思います。ゲームとかにしても、あまりに簡単だとヤル気にならないじゃないですか。難しいから熱中してしまうっていう。生きていくことも、きっとそういうとこがあるんだろうなって。なんか、そこが人間らしい感じもしたんですよね。結局は上を見てるというか、何かに向かっていきたくなるというか。そう思うから〝Change my life〟って思うんでしょうし。


-そのころ、まさに人生を変えてる真っ最中だった、という。
いろんな方にチャンスをいただいて。もし、そういうチャンスがなかったら、変われなかったなって思いますしね。でもすごい変わり方に、知恵熱が出そうでしたけど(笑)。

-しかしこうして3枚目のシングルを聴いて思ったんですけど、また少し声が変わってきてません?
そうですか?

-なんかこう、声が強くなったような。
たぶん曲調のせいで、声の張り方が違うのかもしれないですね。あと、「LIFE」はライブでも何回も歌ってるんで、もう結構歌い方の癖がついてきてるとこもあるし。でも明らかに「feel~」や「Tomorrow's way」とは歌い方が違いますよね。

-また、この曲を今歌うと、いろいろ思い出すこともあるんでしょうね。
とにかく曲を作ったころは、すべてに対していっぱいいっぱいだったんで。迷ったり悩んだりすることも多かったし。だから、そういう気持ちを書いた曲を今の私が歌うことで、聴いてくれた人の中で何かを突き動かすもとになったら、すごいうれしいですよね。私自身、この曲によって救われた部分があるので。

-それはどういうことだったんですか。
こういうこともあったな、みたいな気持ちというか。どんなに迷っていても、いずれはそこから抜け出せるっていう。そういった考え方に救われた気がしますね。なんか今思うと、あんなに駆け足でやらなくても、もっとマイペースでよかった気がするんですけど。でも、それも今だから言えることかもしれないし。駆け足で進んだから、今の私があるとも言えるし。

-そしてまた今度、学園祭ライブという新しいことにチャレンジするわけですが。これの抱負などはありますか。
大丈夫かなぁって思ったりしてますけど(笑)。夏フェスともまた違う感じなんでしょうし、どんな風かなって楽しみにしてるところで。まぁ私としてはいつもどおりマイペースで、楽しんでやれればいいと思っていて。さらに言うなら、いろんな人にとって意味のあるライブになればなって思いますね。でも考え出すと、私は堅苦しくなりがちなので、リラックスしてやりたいしと思ってます(笑)。



「LIFE」は17歳につくれるような曲じゃない。まったく、天才としか、すごいとしか・・。それに、もうすでに彼女にはすばらしいキャリアがある。ザ・プロフェッショナルだ。自分には一体何ができるんだろう・・・アタシ まだもがいてる・・・これからもずっとのような気がする。

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