おそらくすべてのクラシックの楽曲の中で最強に難しい曲。演奏する側も聴く側も集中力が必要とされる曲。「クラシックっていいよね」的な「のだめ」リスナーにはまったく受け入れられない難解すぎる1曲。それほどCDも存在しないが、なぜか自分は学生時代から何を間違えたのかこの曲をなんどもなんども聴き続けている。もちろん理解なんてできない。理解できたら音楽学者だ。でも聴くたびに何か発見がある曲。「ああ、ここはこうなっているんだ!」と。安く見つけられてラッキー。まあ、この値段じゃなかったら買ってないけど。
このジャケットがいい!20世紀最大の知性ブーレーズと現代最高のピアニストの一人内田と最重要ヴァイオリニストのテツラフが議論をしているような風景。悪いけど、モーツァルトの「グラン・パルティータ」は1回聴いただけでそれっきり。ケースには「ブーレーズがモーツァルトを指揮するのはレアですよ」的なシールが貼られているが、「で…?」っていう。
結論から言うと、こちらの盤のほうがパキッとしていて曲がわかりやすく提示されていて精度が高い。今回改めて驚いたCDだった。これが同曲ベストかも。新盤は情感がこってり濃厚で暑苦しいかもしれない。
まあ、愛好家以外が聴くことはほとんどない曲だ。普通の人ならいつ終わったのかもわからないだろう。自分はぜんぜんマニアじゃないが、たまたまこの曲にハマった。なにかしらすごいことが起こっている感じがする曲。
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