FOU TS'ONG フー・ツォンという名前を知っている人は相当なクラシック通だ。なにせ80年代から90年代にかけて国内盤が数タイトル出ていたものの今では国内盤は皆無。入手しずらい状況が続いている知る人ぞ知る幻の巨匠。
かのアシュケナージが2位でハラシェヴィチが1位で波紋を呼んだショパンコンクールで3位だったのがフー・ツォン。若い人でのこ巨匠を知っているひとは少ないんじゃないかな。
で、1986年にポーランド室内管と録音した弾き振りによるモーツァルトのピアノ協奏曲 No.9&No.12(RCAビクター盤)を聴いてみた。
人によっては個性的というが自分にはとてもしっくり心に染みる素晴らしいモーツァルトだ。感動。
そしてもう1枚、台湾LINFAIR盤。1991年録音のSINFONIA VARSOVIAとのモーツァルトピアノ協奏曲No.21&No.27だ。
東洋人的ひかえめの美学というか、誠実で忠実でいて個性を感じさせるやっぱり素晴らしい演奏。
このひとの人生は激動の中国現代史と重なるので、波乱の人生が音に現れているようだ。
一昨年に「望郷のマズルカ」という伝記が出版されたらしいのでいずれ読んでみたい。
ショパンで有名な人なのでマズルカとかのCDも今後探していきたい。ドビュッシーの前奏曲集もあるそうなのでそれも欲しい。
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