2025年10月18日土曜日

森博嗣「数奇にして模型」(1998)

森博嗣「数奇にして模型」(1998)を講談社文庫(2011年29刷!)で読む。
この作家の本を読むのは「すべてはFになる」に続いてこれが2冊目。
これは昨年9月にBOで購入。これ一冊だけ購入したときのレシートが挟まってた。なんでこれ一冊だけ買ったのか?その店のこの著者の文庫本がだいたい220円だった中で、これだけ110円だったから。

Fで読んだことはもうあまり覚えていないのだが、工学部建築学科大学院生ヒロイン西之園萌絵と犀川助教授が、その容疑者となった大学院生・寺林が巻き込まれた大学研究室で起こった密室殺人事件と、近接する模型交換会会場での密室殺人と首なし死体事件を捜査。

ふたつの事件が猟奇的で引き込まれるのだが、なにせ700ページを超える大ボリュームで長くて読んでて飽きて来たw 捜査の過程でさらに被害者の兄も殺されて、ヒロイン萌絵も大ピンチ!さらに犀川も!という連続殺人サイコスリラー展開!

ああ、こういう展開か…と失望もしかけた。猟奇殺人の犯人がサイコパスって動機を考えなくて作家としてはラク。しかし事件の真相にはそれなりに驚けたし楽しめた。ドラマだと全4話ぐらいのサスペンス娯楽作という感じ。

でもやっぱり萌絵という若い女の子が事件を捜査してる絵で楽しむミステリー。会話が知的でおしゃれで英米文学調のよう。2日間で読んだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿