キャンプ帰りに小布施へ立ち寄った。小布施に来るのは14年ぶり。前回も岩松院に立ち寄った。すごく日差しが強い。山を降りると平地は暑い。
この曹洞宗のお寺にはすごいものが3つある。まずひとつ。それは葛飾北斎の肉筆による鳳凰の天井画(88歳から89歳にかけての作品)。
葛飾北斎が江戸から60里離れた小布施にやって来たのが83歳のとき。大人が8日かかる距離を歩いてやって来た。なんと元気なんだろうか。しかも90歳で亡くなるまで4回も。
14年前も拝観料を払って見た。近年さらに有名になったらしくて30人ぐらい客がいた。前回はなかったはずだが今は住職が漫談のような解説をしてくれる。内部の展示物は一切撮影禁止。帽子もとるように言われる。
そして、福島正則の霊廟。豊臣家臣の戦国武将福島正則(1561-1624)は関ケ原で徳川側に味方したので広島藩50万石の大大名となったのだが、些細な言いがかりで信越地方へ石高10分の1以下の減封国替え。この岩松院を菩提寺として6年住んで64歳で死去。
そして、小林一茶が「痩せ蛙 負けるな一茶是にあり」と俳句を詠んだ池。
小布施の林檎畑から妙高、黒姫、戸隠。こういう風景を毎日見て育つ人と、狭苦しい東京で育つ人には大きな差があるに違いない。小布施の街の中心部は観光客で混雑してた。松葉屋本店で酒を、桜井甘精堂で栗どら焼きなどを買って帰る。
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