2025年6月5日木曜日

豊島ミホ「エバーグリーン」(2006)

豊島ミホ「エバーグリーン」(2006 双葉社)を読む。処分するというのでもらってきた本。
この作家の本を読むのは初めて。「檸檬のころ」という映画は印象に残ってるので名前は知ってた。

雪国の田舎町で出会った中三男女。ギター少年はロックシンガーを夢見、少女は漫画家を目指す。そして10年後に再開の約束。高校は別々。

その後、少年は地元企業で働き、少女は東京で人気漫画家に。だが、ふたりとも約束を忘れていなかった。

夢に届かず地元で埋もれる覚悟をした男。約束を忘れられず東京で恋愛に踏み出せない女。
それぞれお互い連絡も取らずに双方で気にしてる。それぞれ彼女ができて彼氏ができて。
なんか、TBSが土井監督で映画にしそうな脚本ぽい小説。「ハナミズキ」とか「糸」みたいな、男女が出会って、社会を漂い、「お互い色々あったね」で再会するやつ。

こういうの、高校生大学生ぐらいの読者には響くかもだが、自分はこういった会話で読ませる本はもういいかなという感じ。

0 件のコメント:

コメントを投稿