大沢在昌「ジャングルの儀式」という本を無償でいただいてきたので読む。今作は1982年に双葉ノベルズとして刊行され1986年に角川文庫化。自分がもらったものは1997年第23刷。
ハワイで育った桐生傀(25)は育ての父の死を契機に、かつて父を殺した花木を殺すために冬の日本へ。
花木の手がかりを求めて雀荘、酒場。花木を知る美女麻美との出会い。こちらを殺しにかかってくる勢力。そして花木との対面。
殺し屋なのでこちらを殺しにかかってくるやつは容赦なく殺す。殺すことに抵抗がないやつら同士の戦い。
父や仲間が殺されたことで相手を殺す。すると相手もこちらを殺す。そんな繰り返し。麻美も命を落とす。
そして、かつて花木が父と一緒に殺すはずだった後藤を求めて北海道。影の権力者・後藤のいる場所がまるで要塞。私兵もいる。そんな場所に怪我を負った花木と傀がふたりだけで乗り込んでいく。命知らずな殺し屋たちの非情な復讐。ハードボイルドでノワール。
こんな古い本を読んでるやつは他にいないだろうと思ってたのだが、大沢在昌が今も人気作家なのと、これは近年に新装版が出たらしく、今もなお読まれてるらしい。
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