岡嶋二人「殺人!ザ・東京ドーム」を読む。この作品は1988年9月に光文社カッパ・ノベルスより刊行。91年に光文社文庫化。2004年に講談社文庫化。
今回自分が手に入れたものは2006年の4刷。昨年春ごろにBOで110円で購入。
後楽園球場が取り壊され東京ドームへと生まれ変わったのが1988年。この年は中日が優勝し、王監督が解任。
東京ドームは建設以来、誰もが知ってて多くの人々が集うイベント会場。なのに東京ドームを舞台にした小説も映画もドラマって見たことない。なんで?
エラリー・クイーンにヤンキースタジアムが舞台の短編があったけど、その他に野球場が舞台のミステリーがあるのかどうかは寡聞にして知らない。(調べてみたら意外にたくさんある)
主人公は昆虫をピンに刺して写真を撮ることを趣味とし、クリーニング店娘に秘めた恋をする暗く孤独な痩せた青年。東伊豆ハイキング中にたまたまアマゾン原住民の矢毒を手に入れる。
そこから始まる東京ドームで野球を観戦する人々を狙った無差別殺人ノワールとサスペンス。
これも一気読みできるサスペンスドラマ。犯人、刑事、脅迫者、それぞれからの目線。そして意外な顛末。
0 件のコメント:
コメントを投稿