倉阪鬼一郎「桜と富士と星の迷宮」(2016)という本がそこにあったので読み始めた。講談社NOVELSのための書き下ろし作品。
前回読んだ「波上館の犯罪」があまり自分に合ってなかったので、こいつを読むのを躊躇したのだが、自分の場合、そこにある本は読まないと気が済まないスタイル。
バカミスだと聞いていたのだが、読み始めて早々に、これはディストピアSFでは?と思った。何やらひとりひとり外部へ出て、旅から戻ると死んでいる…という、やっぱり幻想ポエム。
ああ、この本を推理小説だと思って手に取った人がいないことを祈る。よくぞここまで自由なものを書いて商業作品を出せる。
こういうの、許されるのは同人誌までなんじゃないかな。頭の固い老人にはまず理解不能。
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