2023年12月18日月曜日

飛鳥部勝則「冬のスフィンクス」(2001)

飛鳥部勝則「冬のスフィンクス」(2001 創元クライム・クラブ)を読む。

飛鳥部勝則を読むの、これで4冊目なのだが、読み始めて半分も行かないうちから困惑。まるで現実感がなくて、ぜんぜん内容が頭に入ってこない。現実と虚構…というより、ほぼ夢の中で事件が起こってる。

てか、主人公に相当すると想われる看板職人が、寝ている間、夢の中だと本人がわかった上で夢の事件に探偵として介入し事件を解こうとする。
西洋館で起で次々と事件が起こる。画家の当主の猟銃自殺、ボヤ火災騒ぎ、首なし死体、狙撃事件。夢の中で当てずっぽう推理。メタ構造の推理小説オタ向け同人小説。

何の予備知識もなく読み始めたために、てっきり本格推理小説だと思って読み始めたのに、推理小説じゃなかった。
ほぼ、安部公房とか筒井康隆とかの、とくに自由すぎる幻想小説のたぐい。これは真面目に読んではいけないやつ。

自分は最後までちゃんと読み通したのだが、もう最後の方は流して読んだために、まるで内容を覚えていない。これは読まないでもよかった。

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