2023年4月23日日曜日

加藤小夏「福岡恋愛白書18 春のおとなりさん」(2023)

加藤小夏主演の九州朝日放送制作のドラマ「福岡恋愛白書18 春のおとなりさん」が3月17日に放送された。加藤小夏×奥野壮 W主演という、投稿実話をベースにした単発恋愛ドラマ。脚本は灯敦生。監督は松浦健志。
九州ローカルドラマなのだが、今は配信という便利なものがある。しっかりチェックした。

春、福岡市の短大に入学し一人暮らしを始めた莉央(加藤小夏)は希望に胸をふくらませ楽しそうに朝食を作ってる。食後にお茶でほっこりまったり。だが、その直後に時間がヤバイ!遅刻する!と焦りまくって玄関を飛び出すベタ展開。隣に住む浩平(奥野壮)も同時に飛び出す。ドアの前でお互いにファーストコンタクト。
爽やかイケメンがお隣に住んでると知った女は一瞬でキュン死。勝手に運命的な恋の予感。この一連のシークエンスでの小夏の挙動がヘンテコ。夕方雨の予報と知って部屋に戻ろうとしたら傘を貸してくれる。

ヒロインには高校からの親友の同級生ちひろ(工藤遥)がいる。「お隣さんがめっちゃイケメンやったぁ~」という恋バナを開始。小夏がおもしろコメディエンヌ演技。
一目会ったその日から、これほどまでのぼせ上がるヒロインはまるでマンガのよう。
帰り路で一緒になったふたり。話の流れで「今度、わたしが朝食つくりましょうか?」
この女、グイグイ行くな。
だが、女が期待したようには行かず、ただのお隣さん同士として季節は夏。
だがある日、となりのイケメンがチャイムを鳴らす。実家からスイカが送られて来たので一緒に食べないか?そんなことって実際にある?

男の部屋の台所が使われてる形跡がない。まともな食生活を送っていないと知った女は、スイカを食べる前にちゃんとした料理を作って振舞う。「美味か!」男に絶賛される。
以後、毎週土曜の夜は、莉央の手料理を一緒に食べる約束!?すっごくふたりとも気分が高揚してるように見える。
ただいっしょに食事するだけの関係。友人ちひろによる「隣人同士の恋はこう展開する!」という妄想イメージがおかしい。この再現映像を撮るためだけに余計な時間と手間と費用が掛かってる。
しかし、浩平の部屋を訪れる大人の女性の姿を目撃…というベタ展開2。柳ゆり菜はそういう大人の女のスペシャリストだな。ヒロインは勝手に傷つく。土曜の料理はできなくなったと断る。男「えっ…?」

ただのお隣さんやった…と諦めかけた莉央に、浩平から思いもよらぬ告白。あの女の人はお姉さん?!そして、二人は恋人同士。それは上手く行き過ぎスウィーツ展開。小夏の「チュッ♥」シーンとか見たくなかったわ…。
この二人、片や大学編入試験勉強、片や就職活動で忙しくても、部屋が隣同士なので会えないということはない。ほぼ半同棲。

そして3度目の春に男は下関、女は福岡の住宅メーカーに就職。初めて離れ離れという最初の試練。社会人1年目の女は忙しい。すれ違い始めるのだが、男は毎週2時間かけて女のもとへ通ってくる。男は交通費のためにバイト。さらにすれ違い。ときに口論。「花束みたいな恋をした」でも見られた仕事が男女を引き裂くというパターン。ふたりはおいおいと泣く。
だがしかし!次のシーンではヒロインの目が白黒するまさかの展開!w こういうの新しい。
でも、爽やかお似合い理想のカップルの小夏さまが幸せな家庭を築いていく8年を見せられて、ちょっと心が痛んだ。自分には到底手に入らない幸せ。

ちくしょう!小夏さまが可愛すぎる。顔も雰囲気も好きだが体型も好き。結果、何もかも好き。
「福岡恋愛白書」シリーズを初めて見たのだが、50分ほどのドラマなのに、まるで1本のソープオペラ恋愛映画を見たかのような大充実大満足ヘトヘト感。なかなか力の入った大作のように感じた。

なにより、女優加藤小夏がすっかり大人で売れてきてる感じがする。演技力が明らかに高い。女優として抽斗も増えて来た。遠くへ行ってしまったようで寂しい。
たぶんまだまだ小夏さまの女優力はこんなもんじゃない。さらなる活躍を期待できる。
このドラマは宅建資格の取得の難しさを強調してる。ちな、自分は遠い昔に仕事の帰りに本屋で問題集立ち読み1か月だけで一発合格した。何も不動産業と関わりないし、もうすっかり忘れてまったくのムダ知識ムダ資格。民法すらもほとんど忘れたw
あと、ええ若いもんの夢が公務員ってドラマは今どうなの。

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