これは春ごろにワクチン3回目接種に出かけた先でBOに立ち寄って本棚眺めてつい買ってしまったもの。110円。
この本は1話完結短編7本から成っている。
第1章、ヒロイン24歳来夏(らいか)は父が死んでひとり。現在無職。カメラ大好き父の遺品を遺言に従って、谷中にある今宮写真機店さんに引き取ってもらうことになる。
で、家にやって来た青年が愛想がないと思いきや、カメラのこととなると知識が豊富で話がはずむ。
父の遺品にダイヤルロックの鍵がついた箱がある。父によれば「今宮さんならわかる」とのこと。出張買取にやって来た今宮(息子)に相談してみたら、あっという間に正しい鍵番号で開錠。中からでてきたものは…。
そして、思い切ってバイトに雇ってくれないかとお願い。今宮は工房、来夏は店番という日々が始まる。
あとはどれもフィルムカメラが仲介する客との日常系ミステリー人情噺ドラマ。正直どれも内容はそこそこ。
最終第7章はヒロインの過去について明かされるので他と雰囲気が違う。
ミステリーを読みたいというよりもフィルムカメラについて誰かと話がしてみたい…というような理由でこれを選んで読んだ。
自分、昔は赤羽、新宿、中野、各地の中古カメラ屋さんのウィンドーを眺めてばかりいた時期がある。最新のカメラでなく古いカメラばかり。
古いカメラに関する本やムック本なんかをよく読んでいた。昔の映画やドラマに出てくるようなクラシックカメラで写真撮ってる人なんて周囲にいなかった。「こんなカメラで写真撮ってる俺すげー」って自分に酔ってた。
そして金属製クラカメが10台ぐらい、プラカメが20台ぐらいになって置き場所がなくなって止めた。自然にフィルムカメラに興味がなくなったw
でもたまに思い出したようにときどきカメラにフィルムを入れて持ち歩く。最近はフィルムが高くて困る。
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