2022年4月11日月曜日

西野七瀬「孤狼の血 LEVEL2」(2021)

「孤狼の血 LEVEL2」をやっと見る。2021年8月公開の東映のヤクザ映画。シリーズ第2作。監督は前作に続き白石和彌。脚本は池上純哉。このシリーズは柚月裕子による原作があるらしい。

ようやく重い腰を上げて見る。前作も相当に胃もたれするスーパーヘビーな男臭いヤクザ映画だった。今回はなんと西野七瀬がバーのママ役で出演。見ざるをえなかった。てか、なんで西野がこんな役を?
ちなみに西野は前作を友人と映画館に観に行ったらしいのだが、普段マンガしか見てない西野がなぜ?何目当て?
てか、一緒に観に行った友人ってかりん?その辺は不明だが、音尾の「ち〇この真珠」の件とか一体どんな顔して見てたのか?

いかにも頭悪そうな若手チンピラたちが勝手にカチコミ。拳銃ぶっ放すとそこに日岡(松坂桃李)。「全員逮捕じゃ」ヤクザを相手にしてると刑事も警察官もガラが悪くなる。
その運転手が今回のもう一人の主役チンタ村上虹郎。日岡を背後から包丁で刺す。
なんとこの二人はグル。村上は日岡の舎弟。拳銃の約束が包丁という手違いに日岡激怒。

アウトロー刑事大上(役所広司)がこの世を去って3年、彼の遺志を受け継いだ刑事・日岡はセンパイのスタイルを踏襲。あれだけ批判してたのに。裏社会にどっぷり浸るw 博打の賭場にも顔を出してヤクザ(斎藤工)たちからも一目置かれる。広島大卒のボンボン刑事だったのに。

そこに出所してきた上林(五十子会上林組組長)鈴木亮平が登場。登場した瞬間から凶悪そうなのだが、あれ?わりと人当りが良い人。
だがやっぱり超凶悪。刑務官の家族の家を襲撃。ピアノ教室の先生をしてる妹(筧美和子)の目を潰して殺害。これは酷い。たしかこういう一般人へのお礼参りは一発死刑判決では?問題ありすぎて凶悪すぎて、刑務所側でも手にあまり「模範囚」ってことにして厄介払いとして外に出すとか、そんなことがあるのか?そこは娯楽作映画なので実際の司法はそうじゃないと信じたい。
チンピラの姉近田真緒(西野七瀬)が登場した瞬間から日岡に怒ってる。いつまでも弟に危険な仕事をさせている。怒って当然。
最初に西野のビジュアルを見たときこれはいけないと思ったw ブ〇に見える。昭和のヘアスタイルなので致し方ないかもしれないが。
だが西野はちょっと離れて見ても可憐な美少女だと感じられるところがすごい。

日岡はなだめる。この二人は男女の関係。これが公務員のやっていいことか。広島の警察官たちからも不良刑事として煙たがられる。警察官なのにベンツを乗り回すのはやりすぎ。コンビを組むのが定年間近の中村梅雀

さらなる血で血を洗う広島呉の抗争事件。時代は昭和から平成へ。手打ちに不満の鈴木亮平が怖い幹部たち(寺島進、宇梶剛士、吉田鋼太郎)が金儲けのことしか眼中になくて幻滅。「父ちゃんの成仏さしてやりたいいんよ」かたせ梨乃がけしかける。上林は暴走する怪物へ。上林の舎弟たち(毎熊克哉)も人非人。こんな極悪チンピラのいる街はナチスやソ連占領地域みたいなもん。
宇梶さんもあっけなくアイスピックで殺される。寺島さんも夫婦で自宅でなぶり殺される。このおじさんたちが甘すぎる。
上林の狂った殺し方を目撃した村上はビビる。なのに「まだ辛抱してくれ」日岡も酷い。
チンタの姉西野は尾谷組に店を守ってもらっている。それをなんで黙ってた?とチンタは上林にシャブ打たれる。斎藤工も白昼街中で狙撃。大抗争勃発。
おい、日岡。上林はヤクザに殺させればいいだろ。

チンタ村上も狂った上林に指を詰めることを要求されたり無茶苦茶。上林の取り巻きたちも狂った指示に従う異常者たち。
こんなヤツを野に放ってる段階でこの国の司法の敗北。
上林の憐れな少年時代とか描かなくていいだろ。両親を猟奇殺人とか、ヤクザ映画なのかサイコパスホラーなのか、どっちかにしろ。

そのあげくに殺される。全部日岡のせい。西野号泣。
上林は東署カチコミの夜になんで日岡を殺さなかった?
ゴロツキ記者中村獅童は何か知ってそうにしてるのに他のマスコミはなぜそいつにカメラを向けない?
滝藤賢一管理官のガラが悪すぎる。こいつの弱みを日岡は握ってたんじゃなかったのか。と思いきや、スーパー意外な黒幕とスパイが!w これはさすがにまさかだった。

カチコミに駆け付けた日岡、そのままパトカーで上林を弾けばいいだろ。なんで上林には弾が当たらない?
横転炎上してる車の下に上林?と思わせて背後から上林はちょっと可笑しかった。
荒唐無稽さもあるのだが、そこは娯楽作なのでどうこう言うことはない。

こういう映画が好きな人は好きなのかもしれないが、ここまで凶悪なやつらは見ていてストレス。悪人はヤクザも警察もまとめてみんな死ねばさらにスカッとしたのに。
と思ってたら、西野w 

鈴木亮平はほぼ主演として最大限の賛辞。だがこいつは上部組織会長宅にもずかずか乗り込んで威張って人を殺す。普通なら逆。蘇我入鹿みたいにその場で殺されないのも不思議。
吉田鋼太郎会長は最初から最後までマヌケキャラ。吉田さんには「とりあえず広島弁喋らせておけば面白いでにゃーの」という発想。
西野七瀬は目立ってはいたのだが、助演女優賞級の活躍だったかは微妙なところ。トータルの出演時間がやや短い気がした。だが、初めての熱演は強いインパクトを残した。映画の興行としても大きな貢献をしたはず。けど、乃木オタを場違いな場所へ引き込んだ。これを乃木メンたちは見たのか?

0 件のコメント:

コメントを投稿