2022年3月7日月曜日

内田有紀「CAT'S EYE キャッツ・アイ」(1997)

CAT'S EYE キャッツ・アイ(1997)を見る。監督脚本は林海象。脚本にアニメ界から土屋斗紀雄氏も参加してる。

主演は当時人気アイドル女優だった内田有紀。そして稲森いずみ、藤原紀香というキャストを見てわかるように、バーニングプロとフジテレビ、そして当時アイドル歌手でもあった内田有紀が所属してたキングレコードが組んだ企画。

何となく昔テレビ放送されて見たことがあったような記憶がある。90年代の日本映画って見ることが難しくなってるものが少なくないのだが、これは近年になってWOWOWでも放送されたし配信もされるようになった。ありがたい。できたら内田有紀さん主演の「花より男子」もお願いしたい。

自分、「キャッツアイ」というマンガもアニメも見たことない。なのでなんとなくしかその世界観を知らない。杏里の有名なヒット曲主題歌しか知らない。

原作では怪盗キャッツアイはレオタード姿がデフォ。(それも可笑しいのだが)この映画版ではボンデージ風のレザースーツw さらにバットマンみたいな猫マスクをかぶってるw 
これには世間の拒否感と抵抗感が強かったようだ。しかも開始数分間がアニメーション。なんで?にゃあにゃあ猫声も足されてる。
この映画版「キャッツアイ」が今では忘れられた存在でまったくの人気薄。
自分の見た所、内田有紀さんが清純派アイドル女優としての人気が低落し始めていたころの主演映画。内田有紀さんは40代の今も褐色で健康的な肌と笑顔がとても魅力的なのだが、この時期の茶髪とクドい顔はキャリア史上おそらく一番イケてないのでは?と思う。かわいく見えない。ヘアスタイルも似合ってない。(この時代はこんなヘアスタイルとメークが流行だったのかもしれないが)
ボクっ子内田有紀は機械工学(?)の学生。仕事現場で使用するメカ担当。

あと、自分は藤原紀香稲森いずみが人気絶頂のころからそんなに美人だと思わなかった。すまん。タイプじゃなかった。
でも、稲森さんも最初の登場シーンから美しい。一番まともな演技をしてる稲森は内海刑事とのラブ要素担当。藤原はおっ〇い担当。

三姉妹喫茶に出入りする内海俊夫刑事を演じたのは原田喧太という新人らしい。喋り方にクセのある棒演技。まるで70年代俳優のような雰囲気。演技が稚拙すぎて見てらんない。原田芳雄の長男なのだが、この人のその後がよくわからない。
拳銃を持たず野球ボールを持っているという謎設定刑事。こんな若い刑事にこき使われる警察官とか嫌だろう。警官もロン毛メガネとかいてリアルさがまるでない。

佐野史郎警部が現場に介入してきて迷惑でしかないなと思ったらやっぱりか!というルパンや乱歩でよくある展開。

逃走のしかたがマンガアニメ表現。レトロ表現とヘンテコ演出。視聴者はそんなものを求めてない。
90年代はバブル崩壊と不良債権問題で金が回らなかった時代。テレビ局映画は撮影にお金をかけずに手っ取り早く面白くしたかった。
アクションシーンや飛び道具シーンの演出は今の子が見れば失笑かもしれない。
(終盤の舞台の「アラブの密輸王」の本拠地がフジテレビ社屋で笑った。)

さらに原作にない秘密結社・紅龍団が登場。日本映画やドラマで中国の存在感と影響力が出始めたのは90年代?中国語喋ってればとりあえずおしゃれ?
この中国人たちが大正昭和の日本人がイメージする清国。敵ボスキャラがほぼアヘン吸ってる西太后。部下たちが辮髪。てか90年代まで日本人の中国人イメージはこんな感じ?!

この謎団体を追う国際警察の刑事が山崎直子という女優。なんとなくかろうじて記憶にある。CMなんかに出てたはず。
ケイン・コスギが自分の知ってるケイン以上に日本語がカタコト。留学生役だが裏の顔。そういえばこの俳優はアクション俳優だった。
アクションサスペンス映画見てるつもりになるのだが、脚本が子ども向けで戦隊ヒーローものかマンガアニメのクオリティ。
演出もダサくテンポも悪く見ててひたすら退屈。雰囲気のみ映画。満足度がとても低い。

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