2022年3月4日金曜日

レディ・プレイヤー1(2018)

スティーヴン・スピルバーグ監督の「レディ・プレイヤー1 Ready Player One」(2018 ワーナー)を今になってやっと見る。原作はアーネスト・クライン「ゲームウォーズ」。この人は脚本も担当。

2045年、近未来のオハイオ州コロンバス。ビルの鉄骨にトレーラーハウスを設置したスラム街のディストピア。(地震のない国はいい)ブレードランナーのように酸性雨と霧でないことが救い。配達はドローンがやってくれる。
「問題が起こっても受け流すようになった時代」という台詞を聴いて、今の中国だなと思った。(日本人は政権と政策を批判することはできる)

人々はVRゲームに興じてる。現実逃避として。仮想空間にいるほうが心地よい。
そのゲームが「オアシス」。ジェームズ・ハリデーというゲームレジェンドが創設した世界。
てか、みんな働いてないようだが、それらの端末機器はどうやって手に入れた?どうやってトレーラーハウスに設置した?みんな現実世界の金でVR空間内の装備を買う。貧しいまま。

主人公少年はもっさりオタク野郎だが、アバターではイケメンヒーロー風情。

ジェームズ・ハリデーの遺言により、勝者にはオアシスの所有権と5000億ドルが授与される「アノラック・ゲーム」を開催。ゲーム内に隠された3つの鍵を手に入れろ!このゲームは個人でなく企業も全社を挙げて参加。

それでもレースゲームでゴールできない。なので主人公たちは過去のハリデーの発言をヒントに突破する。裏技バグみたいなもん。

この映画、ほとんどがゲーム画面見てるよう。これは映画と言えるのか?
(国民全員がゲームに興じるような世界はやってこない…と思ってたけど、10年以内に様々なサービスがメタバース化しそうではある。)
ドローンが顔画像から襲来してくるシーンとか見ると、欧米人はなぜ帽子とマスクをしないのか?と思う。

ハリデーの謎解きでキューブリック監督「シャイニング」のあのホテル内部に入るシーンが面白かった。バルトークの音楽もそのまま。アメリカ人にとってこの映画は懐かしい古典。
メカゴジラとガンダムの闘いもあるのかよ。

ハリウッドが全力で「サマーウォーズ」を作るとこうなるという映画。最後のエッグはクリスタルスカルみたいだった。これが未来のインディ・ジョーンズか。
弁護士と契約サインとか株式を分け合うとか、アメリカのこどもたちは違う。

いやまあ、中学生向けコンテンツだったわ。これからの時代はこんなゲーム映画ばかりになっていくのか。
あと今のハリウッドはそれぞれの人種を均等に配分しないといけなくてむしろ窮屈だと思う。

音楽を担当したのはアラン・シルヴェストリという人だが、60年代に英国で活躍したルーマニア人指揮者コンスタンティン・シルヴェストリとは何の関係もないっぽい。

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