「七つの会議」(2019 TBS 東宝)を見る。全然見たい映画でもないのだが見る。中堅電機メーカーで起こった不祥事に巻き込まれ立ち向かっていく社員たちを描く。脚本は丑尾健太郎と李正美。
池井戸潤の小説を福澤克雄監督演出でドラマ化したものがなぜもここまで人気があるのかよくわからない。「ドラゴン桜」がこのテイストで作られたときは拒否感が強かった。大人たちがギスギスしながら会議シーンとかどうしてそんなものを見たい?
ちなみに、この映画が公開されたとき浜辺美波が「面白かった」と言っていた。いちおうちょっとは期待して見る。
東京建電の営業一課と二課、部長と取締役の緊迫の定例会議。営業成績の振るわない及川光博課長が香川照之営業部長にビビりまくり。まずまずなんとかやっていけてる片岡愛之助課長もビビりまくり。
そのなかで堂々と居眠りしてるグータラロートル営業社員が野村萬斎。鼾かいてこっくりしてる萬斎を見て香川激怒、片岡冷や汗。
野村萬斎社員がすごい。「これ、明日までやっておいて」という仕事を一切やらないw みんなが残業してる中で定時で帰る。労働法と組合を盾に怠けるザ正社員。1対全社員という戦いw それはすごい社員だ。
グータラ社員なのに有給休暇を申請し、片岡はさらに激怒。「辞めれば?」「生きてる価値もない」これは録音されたらパワハラでアウト案件。
そしてまさかのパワハラ訴訟。そして片岡は飛ばされる。そして及川光博が営業一課課長。野村は及川にイヒヒヒと下卑た笑いを浮かべながら有給休暇申請w 全営業社員ドン引き。香川に怒鳴られて及川は嘔吐。これもパワハラなんじゃないのか?
ダメ社員のはずの野村が接待経費に10万円の領収書。経理社員藤森慎吾が問い詰めるも、ここは全営業社員が何も分かってない藤森を笑う。意外に野村社員は人望がある?
接待先の会社「ねじ六」はかつて野村が新規取引を始めた会社だった。
だが、片岡がギリギリ低価格で締め付け、あげくに取引を切った町工場。音尾琢真社長は東京建電を怨んでいた。そこに野村がやってきて取引再開を求める。
音尾の娘土屋太鳳はなんとワンシーンのみの出演。
ここまで見てきて、この映画のテーマが見えて来た。野村萬斎演じる八角という社員は営業社員としてあるべき姿。会社と人のつながりと未来が見える有能社員か?
藤森慎吾が嫌~な社員、勝村政信がせこ~い社員を演じてて感心。
取締役会議の雰囲気とか福澤克雄そのものなドラマ。
じつはこの映画をみた理由は朝倉あき。仕事が忙しすぎて3年目についふらっと癒しを求めて不倫w なかなか結婚できずに仕事を辞めることになったところ、片岡に理由をしつこく聞かれて寿退社という嘘。みんなトホホな会社。しかも社内がギスギスしすぎ雰囲気悪すぎ。
辞める前に社内ドーナツ販売をするのだが、野村萬斎社員はドーナツの代金すらも払わない?実は払ってなかったのはアイツで…。
朝倉あきは相変わらず声質が良い。適度にかわいい。観る前に予想していた以上に目立ってた。及川と朝倉のコンビで準主役。イキイキしてた。
池井戸潤が示すサラリーマンヒーロー社員、お気楽サラリーマンドラマのな勧善懲悪時代劇……と見せかけて、実は後半は違った展開。前半は視聴者をダマすためのパート。
北大路欣也と香川照之とかそのまま半沢w 巨大なリコール隠し。真面目な社員は自責の念と贖罪。かつて超優秀営業社員の悲しい過去。深い闇にせまる謎解き要素もある。不祥事を起こした会社は偉い人全員に責任があるって事例。
偉そうなやつって大嫌い。日本から軍隊みたいな体育会系営業社員のいる会社が早くなくなりますように。ノルマ至上主義営業の戦場に駆り出される一兵卒みたいな可哀想な若者がなくなりますように。
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