2021年7月13日火曜日

ケータイ刑事 THE MOVIE2(2007)

もう覚えてる人もほとんどいない「ケータイ刑事 THE MOVIE2 石川五右衛門一族の陰謀〜決闘!ゴルゴダの森」(2007)を見る。
2002年に始まったBS-i(現BS-TBS)放送の深夜ドラマシリーズの劇場版第2作。プロデューサーは丹羽多聞アンドリウ。監督は田沢幸治。脚本は林誠人。

主演は5代目ケータイ刑事・銭形雷を演じた小出早織。主題歌も歌ってる。自分、この人の事をすっかり忘れていた。「南極料理人」とかにも出てたのだが、その後をほとんど知らない。調べてみたら今も女優を続けてるみたいだ。

そして銭形四姉妹の末っ子だった銭形零役の夏帆とダブル主演。この時代の夏帆は「ガメラ」「天然コケッコー」に主演するなど大人気女優の階段を登ってた。
銭形雷と零の血縁関係等は不明。零「ちっちゃい頃からおねえちゃまみたいによく遊んでくれました」と言ってるから姉妹ではない。(従妹らしい)
そしてオトナの刑事役が国広富之松崎しげる。このふたりの名前を聞いて「トミーとマツ」を連想できる人はおそらく現在50歳以上。1980年代初めごろにTBSで放送されたライトなコメディ刑事ものドラマの人気作だったらしい。

国広富之が口ひげでなぜかマタギのような姿で山道を歩いてる。姫のような姿をした女の罠に落ちる。こいつが石川五右衛門?!星野真里をひさしぶりに見た。調べてみたら今も女優を続けているっぽい。

アイドル女優と往年の人気ドラマを組み合わせという、その点でもよくわからない企画のBSドラマ。だいたい「石川五右衛門一族の陰謀〜決闘!ゴルゴダの森」という副題すらも意味不明。
ゴルゴダの森は港区赤坂にあるという設定もふざけてる。山の中の商店のババアが強欲。なんだかTRICKシリーズみたい。こんなババアは顔面に一発お見舞いしてやれ。
笑い要素がすべてスベってる。やっぱり深夜ドラマクオリティでぜんぜん映画らしさがない。(たぶんそれも意図)

小出早織が初登場シーンからまったくイケてない。ほぼ素人一般人のような雰囲気。顔色が悪くむくんでて地味な表情。ぜんぜん可愛くない。メイクのせいかもしれない。

その一方で夏帆はこの時代のニューカマーの中学生スター。カワイイの極致。零は警視正だったはずだが身分を隠して平刑事の松崎しげると一緒に捜査。零が松崎にがしがし怒鳴られ困り顔。そのスベリコンビ芸を見て笑おうという劇場版。笑えないけど。

敵に捕らえられ零と雷は記憶を消され洗脳。銭形警視総監暗殺というミッションを与えられる。レーザー光線が張り巡らされた警視庁の廊下を通過するシーンがこの映画の唯一の見せ所でクライマックス。だがこれもそんなに感心しないシーン。見ていてバカバカしい。

それ以外もほぼすべてバカバカしい。無駄に長い。すごく退屈。何回落とし穴ネタとカラスの糞ネタを繰り返すんだ?
脚本がテキトーで酷い。寒い。それに一回もテストしてないかのようなグダグダした無駄の多い演出。(それもたぶん意図)
小出と夏帆の演技ですらも素人っぽくイケてない。敵ボスキャラ星野真里の演技がすごく上手く見えた。

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