2021年1月19日火曜日

本田翼「アプリで恋する20の条件」(2021)

本田翼の女優としての2021年最初の仕事が1月10日に日テレ系で放送された単発55分ドラマ「アプリで恋する20の条件」だった。
本田は2020年も多くのテレビバラエティ番組に出演したのだが、映画は出演が1本もなく、ドラマも単発スペシャルドラマのみだった。
仕事でミスをしたぶん給料から天引きするぞと怒られ、もう仕事辞めたい!というヒロイン。最後の手段は同棲してる彼氏と結婚…なのだが逃げられる。「私は選ばれない女」

で、カフェの店長野村周平からマッチングアプリを勧められる。こいつがヤリ目的でアプリを使いこなす上級者。初心者本田にノウハウを伝授。
ははあ、このドラマはマッチングアプリプロモーションドラマか。出会い系サイトみたいなものとは違いますよ。健全ですよ。世間に好印象を宣伝したい勢力と、背後で動くお金の存在を感じざるを得ないドラマ。

コロナ禍の現在、リモートだのテレワークだので同級生や同僚とすらも出会えない時代。せめてマッチングアプリでもなければ男女は出会えないという悲しい現実。ある意味、現在の最先端トレンディドラマ。
挙動不審でヘンテコな大げさ演技のいつもの本田。大人気の本田翼が「選ばれない」とか、リアルを感じないのだが、この女はたしかにヘンテコ。
だが、たまたまいい男をマッチングアプリで見つけて出会う。ただし、ドラマでよくある最悪の出会い。

こいつがマッチングアプリでつねに女を捜し求めている俺様医者。スマホが通知でいつも鳴ってる。居酒屋の手羽先ごときで本田を「その年で食い方も知らねえのか!」と罵倒。この男がまるで韓国アイドルのような風貌。こんな男は絶対やめとけ。

雨にずぶぬれヒロインは野村の前で豪快にくしゃみをする。野村は本田の額に手を当てて熱があることを指摘する。そして病院へいく。このへんの流れ、現在の日本ではもう過去の常識。コロナ禍ではありえない慣習。
で、病院へ行ってあのアプリ男と再会。やっぱり俺様対応で大嫌い。
このドラマ、コメディエンヌ本田翼の挙動不審ギクシャク演技を楽しむためには良いのだが、やはりマッチングアプリでの出会いを軸にしたストーリー展開に嫌悪感も感じる。
異性や結婚相手を求めるのに必死だし、宗教勧誘目的だったり、物品を買わせることが目的だったり、身分を偽って一晩の恋を楽しみたいだけだったり。
おそらくマッチングアプリは巨額のカネが動いてる。広告業、メディアにとってもつぎの金脈。おしゃれにPOPにマッチングアプリの出会いをドラマにして人々を洗脳していくしかない。

ネットの世界は無限に人々がいるようでいて、実は狭い範囲でしたというのがドラマのオチ。1時間ドラマとしてできる面白い余興としては目的を達成している。
それにしても本田翼の人気ぶりがすごい。ユーチューバーとしても日本の芸能人で第一の人気者。今年で29歳になろうというのにいつまでもかわいいまま。

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