2020年11月1日日曜日

池田エライザ「一礼して、キス」(2017)

池田エライザの主演した「一礼して、キス」(2017)という弓道女子を描いた劇場公開作がある。以前から気になっていたのでやっと見た。少女コミックの原作があるらしい。監督は古澤健。配給は東急レクリエーション。

弓道は昔から高校部活動としてメジャー。原田知世、富田靖子の昔から広瀬すずまで、映画でもドラマでも数多く弓道が登場してる。成海璃子も浜辺美波も乃木坂も弓道シーンを残してる。
ただ、それは袴姿で弓をひく姿を見せたいから盛り込んだだけ。弓道を「ちはやふる」のように競技として描くのは難しいと感じてる。
主人公ヒロインが少年漫画の主人公のごとく勝ち上がっていく様子をテンポよく気持ちよく描くことはたぶんムリ。

これも池田エライザ先輩と色男後輩中尾暢樹のいやらしい男女の性を描いていて気持ちわるい。オドオドした女々しい池田の台詞も、男のネチネチとした質問責めの寒いセリフも聞いてらんない。男女両方に感情移入できない。
もっと爽やかな汗と明るい青春をスカッと気持ちよく描いた青春ラブストーリーとして仕上げることができないかったのか?

顧問の先生のキャラですら嫌。大学生が女子高生に「よかったよ~」って話しかけるシーンも嫌。下心があると思われないか。

弓道には勝ち負けで一喜一憂しちゃいけない競技だと思ってた。他競技とは次元の違う競技というイメージがあった。
会話しながら弓の勝負ってアリなの?神聖な弓道場で男女が痴情のもつれから弓で勝負してキスとか弓道への冒涜じゃないの?

自分なら競技シーンは引き画とクローズアップと弓と玄がしなる音と矢が空間を切り裂くシーンのみしか描かない。言葉とか表情とか外野の説明的な要素はすべてそぎ落とす。音楽を使うのも慎重にやりたい。

結果、池田エライザという素材をぜんぜん活かしていない映画。会話シーンがすべてスベリ倒していて雰囲気が暗い。演じてる側も不安を感じたんじゃないか。

弓道じゃなく流鏑馬って映画にできないのかな。

0 件のコメント:

コメントを投稿