2021年4月20日火曜日

ほたるの星(2004)

2004年のハロプロ(アップフロントグループ)が角川映画と組んで総力を挙げて作った「ほたるの星」をようやく見た。
原作は宗田理。監督脚本は菅原浩志。製作総指揮が角川歴彦という、わりと本気で作られた映画。文科省選定、東京都知事推奨などの文字が並んだ子どもたちに自然環境を守る意識の大切さを教える教育目的映画。

小澤征悦の主演映画。この映画の公開時にはすでに市川準監督の「東京マリーゴールド」に出てたし、NHK朝ドラ「さくら」にも教師役でにも出演してそれなりに有名な若手俳優だった。

主人公は新宿で高層ビルを管理する技師のような仕事をしているのだがアルバイト?非正規で働いているらしい。上司の笹野高史から「なんで正社員断ったの?なっとけよ~」と残念がられる。

この男には夢があった。それが小学校教員。この当時は教員採用試験は高倍率の難関。ピアノを弾きながら唱歌を歌う試験、水泳の試験、理科実験授業の実演などでトホホな結果の映像を経て、3度目の受験で山口の小学校(木造校舎)へと赴任。ということは山口県の試験を受けたのか。
いきなり担任の先生?子どもたちとのファーストコンタクトから学級崩壊ぎみ。前途多難。騒ぎを見に来た教頭先生がまるで戦前のようなヒゲ先生。一喝で教室を制御。

普段はギャーギャーうるさい子どもたちが授業参観だと水を打ったように静か。こんなん恐怖映像。え、母親保護者たちってそんな勝手な要望を無制限に言うの?これはかなり酷い部類の保護者たち。虫唾が走る。

校長先生が樹木希林。保健室の先生は山本未來。キャストが豪華。主人公が幼少のころの回想に登場する先生が役所広司。家にやってきてご飯つくたり部強教えたりしてくれる立派すぎる先生。
下宿先の農家のばあさんが裸のまま「おかえり」とか言う。これはかなり嫌w
児童役のメインキャストが菅谷梨沙子(Berryz工房)。何も話さない東京からの美少女転校生ひかりちゃん役。心の病?母は病死、父は飲んだくれ暴力男。母の伯母が面倒を見ていた。それは無口になって当然だ。

菅谷はこの当時はハロプロの次世代エースのような存在だったのだが、この後はそれほど人気アイドルにはなれなかったようだ。
他の児童たちもハロプロ関連?自分はハロプロのことはあまりわからない。
主人公せんせいは学校の近所を流れる川に蛍がいたらいいなあと思いつく。生活排水が流れ込むような川に蛍も貝もいそうもない。

菅谷は蛍の幼虫を育てるためにカワニナが食べられてしまうことに疑問を投げかける。それは深いことを考えてる。めんどくさい生徒かもしれない。
だが、ほたるが幼虫のまま死ぬと「ほたるの墓」をつくるような優しいこども。ほかの誰よりも蛍を育てることに必死。何か心の空白を埋めるように蛍の面倒を見る。
ひかりちゃんが暗くなっても帰ってこない。みんなで探す。ひかりちゃんは一人で川へ行っていた。大問題発生。職員会議で問い詰められる。ほたる育成は課外活動に向いていない。荷が重い。ほたるが飛ぶ保証はない。ほたるが飛ばなかったら児童に精神的トラウマを与えるからと自粛を求められる。こどもを怒鳴ることしかしない先生が何を言う。

先生たちもめんどくさい。蛍が成長しなかったら子どもたちが失望して傷つくとか言ってくる。そんなの当たり前だろ。失望なんて大人になっても何千回とするわ。

小澤せんせいは夏休み中は先生が面倒を見るから学校に来なくていいと言いながら、蛍の飼育をやめようとする。しかしこの時点でこどもたちが自主的になってる。一方小澤せんせいは蛍が飛ばなかったら引責辞任という段階に追い込まれる。

そして小川がコンクリート護岸工事?子どもたちは工事反対署名運動まで始める。田舎と公共事業の問題までも扱う。蛍には大人からも同調者が現れる。先生と子どもたちの夢から地域の夢となる。
やがてたくさんのほたるが舞う。ひかりちゃんは蛍の光に母親の幻影を見る。小澤先生も滝口先生の幻影を見る。そんなファンタジーも盛る。そんな感動作。
そんなことより、こんなに可愛かった菅谷梨沙子がもう二児の母になってることに涙w

蔵の立ち並ぶ通りとか、木造校舎とか、ロケ地が素晴らしいなと感じた。
2004年の映画なのに予告編が1994年ぐらいに感じた。古臭さを感じた映画だった。

主題歌は松浦亜弥「初恋」。この人の名前を20年ぶりぐらいに思い出した。

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