2020年9月22日火曜日

新垣結衣「S -最後の警官- 奪還 」(2015)

2015年TBSドラマの劇場版「S -最後の警官- 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE」(東宝)を今になってやっと見た。STAY HOME期間に見た。

なんとガッキーも警察の特殊部隊でスナイパーw 嘘のようだが本当だ。なぜこんな役を受けた?
それにガッキーはいつのまにかTBS色の強い女優になってしまっている。なぜだ?
これ、たぶん主演は向井理綾野剛。警察の特殊部隊を描くからには男の世界。ドラマ編はガッキーが出てる最終話だけ早送りで見たw 

隊員たち、ガッキーがそれらしい説明セリフで設定をなんとなく説明。
綾野剛とガッキーがデジャヴだった。キャストがかぶってる。調べてみたら「空飛ぶ広報室」が2013年、「最後の警官」が2014年。こちらのほうが後だった。

ガッキーの声質で警察特殊部隊って無理がある。テロ制圧訓練中。ガッキーはヘリから屋上のテロリストを狙撃。ターゲットを仕留めるとガッツポーズ。

冒頭から会話シーンが多い。
それにイスラムテロも麻薬戦争も起こってない日本で、テロリストを無力化(射殺)でなく確保(生け捕り)という呑気さ。お茶の間視聴者であってもこれでダマせるのか?こんな「それらしいドラマ」よりも、海外のドラマか映画を見ればいいのではないか?

やっぱり愛する家族と子どもたちをからめてくるTBSらしい人情ドラマ。SST隊長の幼稚園児息子がバスジャック事件に遭う。
同時にMOX燃料を積んだタンカーもテロリストに押さえられる。あまりにアッサリ簡単にテロリストに制圧されてる。

プルトニウムで東京湾に突入するテロ。なんでこんなスケールのデカすぎるストーリーにする?ムジャヒディーンでもないのに命を棄てる覚悟のメンバーをあれだけ集められるのか?

向井理「絶対に捕まえる!」じゃなくて「ゼッタイ殺す!」だろ。「倍返しだ!」だろ。取れる手段が違う同士の戦いは一方が不利になる。
高嶋政宏が登場シーンからまるで歌舞伎の山賊みたいにイキリすぎ。出オチみたいで笑った。

オダギリジョーみたいなカリスマテロリストっているの?国家をナメすぎ。自分は絶対に狙撃されたないと自信満々なのがヘン。
指揮系統が絶対の警察であっても、こんなテロリストを前に自制心が保てるやつはいないはず。自分なら拳銃を投げてよこすところで「ごめん、暴発しちゃったわ」で一番苦しむ箇所に数発は撃つ。オダギリはハチの巣になってるはず。
スナイパーガッキーが逞しい。だが、バスジャック犯の眉間を撃ち抜く技量があるのに撃たせてもらえない。結果こどもが大怪我とか酷い。(これも事実誤認だが)

大森南朋隊長が政府閣僚全員まきこんでおいて無能。
クライマックスでもオダギリに弾が当たらなすぎ。最後までまったく無傷w オダギリ無双すぎ。
特殊部隊に所属する夫が瀕死の重傷になって泣きわめくなら、妻はそれ以前に転職を促しておけばいいのにって思った。
金を得てヒャッハーのプロ傭兵外国人たちが全員で自爆テロになるわけない。自分の命が危ないなら、ひとりぐらいオダギリの頭を撃ち抜くはず。

最後の最後まで何やってんだ?ってぐらいオダギリに甘い。身内を守りすぎ。国によっては銃撃戦の末に全員死亡ってことにされるのに。
オダギリをきちんと仕留めないから、結果として娯楽映画としての最低限の爽快感がない。
近藤正臣、菅原大吉はロシア北朝鮮なら国家反逆罪で銃殺になってるはず。

つまらなかった。資源と人材の無駄遣い。ガッキーの無駄遣い。もうちょっとマシな脚本を書け。感動作風の音楽の使い方がいかにもテレビ局が作った映画。

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