2020年12月15日火曜日

二階堂ふみ「リバーズ・エッジ」(2018)

二階堂ふみが出演してる映画に「リバーズ・エッジ」(2018 キノフィルムズ)があるので見る。これは二階堂ふみが見たいというより、吉沢亮も主演っぽいし行定勲監督作でもあるので見ておこうかと。

なにも予備知識がないままに見始めたけど、これって岡崎京子原作の「リバーズエッジ」だったのか。なんとなく名前は知ってた。宝島社のCUTiEに連載されていたのか。

だれもケータイを持ってないし、底辺高校っぽいクラスがみんな私服姿だし、家電話で長電話してると電話代で怒られたり、テレビがブラウン管だしでおそらく1990年代前半?この映画はなぜか4:3画面で制作されている。

汚い川べりの風景。テンション低い吉沢が演じるゲイ山田君はボコボコに殴られ全裸で捨てられてるし、二階堂はタバコ吸ってるし、だらしなさそうな女は同級生とAVみたいなセッ〇スしてるし、デブ姉がジャムをパンにだらしなく塗ってるし、ゲロ吐くし、白骨化した死体が出てくるし、男は同性愛で援助交際みたいなことやってるし、そこにいる釣り人の会話がバカそうだし、フリーセッ〇スのあげく妊娠するし、底辺高校生がとにかくみんな粗暴でだらしなさそうな顔だし、生理的にムリな受け付けない汚らしいものを次々と映す。
二階堂ふみもすぽーんと全裸になってて驚くし、ぜんぜんキレイに撮ってないし、あけすけな性的会話が酷すぎるし、やたらセッ〇スシーンがあるし、気持ち悪いことばかり。時代の狂気。
なぜかインタビューみたいな収録してるし、けだるそうに答えてるし。

吉沢くんや二階堂ふみが人気俳優だからと事情を知らないままこれを選んで家族で見るような事態が起こらなかったか心配w

あと、すごく個性的な目をしたモデル少女は一目みて、浅野忠信とCHARAの娘だ!と気づいた。SUMIREという名前だと今回知った。こういう映画、親子で見れたりするんだろうか。猫の惨殺死体を友人に見せるな。

ゲイセッ〇スについての質問をしてくる二階堂への、吉沢の反撃質問のシーンが可笑しかった。そんな顔するなら最初からそんな質問すんな。日常会話でその言葉を言う人ってまだ見たことない。

森川葵の存在感がどこか80年代から90年代にかけての少女っぽさを強く感じた。この少女こそが1993年の雰囲気そのもの。森川はいつも感心。
「どうでもいいことばっか言ってて楽しい?」は留飲を下げたが、その結果もまた地獄。

二階堂も吉沢も俳優としてストイックで強い。このころから俳優としての吉沢は輝きを増している。
社会の最底辺の風景を見て平然としてられる強いメンタルを持った人だけが可な救いようのない地獄映画。だが、後味と余韻がしっかり残った。2度と見たくないけど、自分としては強いインパクトを受けた映画。

主題歌は小沢健二「アルペジオ」。2018年は「SUNNY 強い気持ち強い愛」でも小沢健二が注目を浴びた。

3 件のコメント:

  1. 『リバーズ・エッジ』実写化は二階堂ふみの“発案” 岡崎京子からのメッセージ代読 映画『リバーズ・エッジ』完成披露試写会
               ↑
    この長いタイトルのYOUTUBEあり。興味深いです。ただの女優さんじゃないんですね!
    朝ドラ「エール」は二階堂の演技と予想を遥かに上回る歌唱力で、歴代TOPクラスの出来だったし、ものすごいポテンシャル!!

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  2. 失礼! 川崎鶴見Uでした。

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    1. しかも慶応大7年生だとか。いろいろすごい!「エール」はほとんど見れなかった…。

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