2020年9月16日水曜日

中条あやみ「ニセコイ」(2018)

Sexy Zone中島健人中条あやみの主演映画「ニセコイ」(2018 東宝)を見る。
少年ジャンプ誌連載のラブコメマンガの映画化らしい。自分はマンガをほとんど読まないので何も予備知識がない。

中条あやみと池間夏海が目当てで見るわけだが、このビジュアルの中条が金髪外人要素が強すぎてあまりかわいく見えないので、なかなか見る気分になれなかった。雑にコメディー要素が強そうでしっかり見る必要がなさそう。最初から流して観る。

ヤクザの組長の二代目が中島。幼少のころ出会って結婚の約束をした少女を今も夢に見るピュア少年。顔の怖い若頭に起こされる。まるで若殿様のような広い部屋。
組員たちがコメディチック。コメディードラマでたまに見るカワイイヤクザ。(そんなものはリアルにはいない)
父親が白髪で長髪の宅麻伸。これも怖い。「大事な話があるから今日は早く帰ってこい!」坊ちゃん中島の挙動がミュージカルスターのよう。
遅刻しそうになりながらもなんとか校門を通過。そこにまるでアニメコスプレのロシア人ような中条が「どいてどいて~」と校門を飛び越えてきて中島に膝蹴りで衝突。まるでマンガのような朝の出会い。

そこに「だいじょうぶ?」と優しく微笑んで声をかけるのがキラキラ輝く清純ヒロイン池間夏海。主人公は恋する目。明るい水色セーラー服がやっぱりコスプレっぽい。
担任の先生が松本まりか。ニューヨークからの転校生を紹介したらそいつが飛び蹴り女。朝の事で抗議するも「白くて細くてもやしみたい」と罵倒される。
トホホ…と家に帰ると怖いオヤジが待っていた。ニューヨークから進出してきた対立関係にあるギャングと組は抗争中。全面戦争になるやもしれん…。

で、あちらのギャングの娘と政略結婚ならぬ恋人同士のフリ「ニセコイ」で若い衆をなだめる作戦。両陣営のボスだけが知っている。
で、中島の前に中条。中条の父が団時朗なのだが、自分の知ってる団さんとはかなり年をとった印象。

ふたりは恋人同士と知った組員たちはそのまま輪になって踊るw 困惑しつつ相思相愛のふりしながらラブラブデートへ。もう設定も展開も演出も音楽もラブコメマンガ。
どの映画を見るかで意見対立して結局選んだ映画が「冬のカナタ」。中条は退屈で爆睡w サランヘヨ~♪とか一時代も二時代も前の韓国ドラマセンスのムーディー歌謡。
気づいたら映画館にはマフィアみたいな男たちとジャパニーズヤクザだらけ。ギャグマンガ要素が強くなってきた。周囲はふたりが本当に恋人同士なのか疑う。

お台場でナンパしてくるラッパー3人組のキャラクター造形にも笑った。
デートを目撃され教室でもカップル扱い。中島は池間の視線が気になる。
反社会勢力の子どもには友だちもできない。だが、池間と中条は友だちに。

中条にはDAIGOが護衛についてる。中島とDAIGOだとバラエティ番組見てる気分。学校で銃は撃つな。かなりの速度で水平方向に移動してないと窓から転落してプールに落ちるにはできないだろ。

そしてまた転校生。こんどは島崎遥香
やっぱりラノベやアニメキャラのようなキャラ造形。清々しいまでに少年漫画。
父は警視総監?だからって警察組織を私用で使うな。
この人は見るたびにどんどんちょいブスになってて心配。だが、コメディエンヌとして高い精度で笑いを取っていたのは女優として立派だ。
男と女はいつまでも恋人のフリなどできない。やがて…といういかにもマンガな展開へ。これはこれで読者と視聴者の求める予測通りニーズ通りの展開かもしれない。

しかし、中島の幼少のとき結婚を誓い合った相手は実は池間…という。
文化祭のクラス出し物に「ロミオとジュリエット」を提案しロミオ役が中島に決まるも、ジュリエット役を中条に持っていかれたときの池間の表情が切ない。
中島と池間が肝試しペアになれたときは「良かったねえ」と感じた。胸がキュンキュン痛いw 
中条が行方不明になって「俺、探しにいってくる」のシーンは「ああ、なにやってんだ!」と思ったw 池間の演技は立派だ。

文化祭準備夏合宿シーンで少しだけ池間、中条、島崎の水着シーンがある。それに温泉シーンもある。浴衣シーンもある。いろいろサービスしてる。楽しそうな青春だ。

文化祭本番で一度は役を降りた中条が怪我の池間に代わって再登板。だが、セリフに詰まる。そしてアドリブから舞台上で口喧嘩。演出家の仕事をないがしろ。舞台上での予期せぬアドリブ展開と中島中条池間の三角関係の行く末や如何に?!
しかしヤクザに特別観覧席を用意する学校ってなんなの。
加藤諒がいまだに高校生役やってるのもすごい。
一般人が滑走路に入り込んで離陸に入ったプライベートジェットを追いかけるとか何なの?空港の管制室は大騒ぎになるわ。抱き合ってるところに警備車両が駆け付けるわ。
生活にもお金にも不自由しない美男美女の楽しくも哀しいラブコメ。

娯楽映画として十分たのしかった。エンドロールがNG集なのもよい。主題歌はヤバイTシャツ屋さん「かわE」。

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