2020年8月4日火曜日

藤井美菜「ブロッコリー」(2007)

2007年1月20日にフジテレビで放送された第18回フジテレビヤングシナリオ大賞テレビドラマ「ブロッコリー」を録画しておいたDVD-Rを掘り返して観た。
脚本根津理香、プロデュース中野利幸、演出は松山博昭とクレジットされている。
これ、一度も再放送もDVD化もされてないようだ。ネット上にそれほど情報がない。

主演は放送当時18歳の藤井美菜。共演はまたしても石田卓也。このドラマは福島県いわき市小名浜でロケ撮影したようだ。

主演の藤井美菜は後にドラマで主演を張れるほどの人気女優になっていなくて知名度的に微妙な立ち位置。慶大卒業後は韓国で活躍することに活路を見出したらしく、自然と日本での活動が少なくなった。韓国では人気女優らしいのだが、日本ではあんまり話題になっていない。
演劇部のヒロイン(高1)はオーディションで「ヴェニスの商人」ヒロイン役を勝ち取った。という場面からドラマは始まる。
だが、この役をやると先輩(芦名星)とキスをしないといけない。熱血部長(上野なつひ)は妥協のない本物を求める。それにしても藤井の鼻はホレボレするほど高い。

台本に書いてある「接吻」をキスのことだとは知らなかったヒロインは激しく動揺。アンタ、バカ?この友人が仲里依紗。
このドラマの後、女優としての活躍も知名度も、藤井は仲に大きく引き離された。
キスを嫌がるヒロイン。「私、まだキスしたことないんです。」「ファーストキスは好きな人としたいんです。」に対し、部長「じゃあ立ち稽古が始まるまでに男とキスしてこい」この部長がほぼ鬼。まるで軍隊みたいなことを言う。
仲は藤井に「中学のとき一緒だった啓太とかどう?」と提案してみる。このヒロインの近所には中学から一緒の男友だち啓太(石田卓也)がいた。だが、「啓太はぜんぜん男として見れない」
それにあいつは私の嫌いなブロッコリーをおすそ分けに持ってくる。
「遅刻、遅刻う~」「朝練に遅刻したら部長に叱られる」と海岸の道を自転車で急ぐヒロイン。かごから毛糸のマフラーを風に持っていかれる。ああぁ…、マフラーは海へ。ヒロインは後ろ髪引かれる思いのまま高校へ。
放課後、あきらめきれないヒロインは海岸を探して歩いていると、落とすところを見ていたサーファーからマフラーを渡される。このサーファーが高良健吾
海に浸かったマフラーは縮んで使えない。じゃあ、自分のを使いなよ。いつもここでサーフィンしてるから、いつか返して。これで2回目の会う約束を強引に取り付ける。
台本読みなどしていると…
あ、啓太が女の子と一緒に歩いてる。彼女?!
この子はバスケ部マネージャーだが、なんと友情出演の満島ひかり。満島はこのぐらいの引き画でしか登場しない。顔のアップはまったくない。
いつもの公園でヒロインは「見ちゃった。あれ、彼女?」「啓太と付き合おうとか、頭おかしいんじゃないのw」とからかうも、啓太は不機嫌に。以後、なんとなく顔を合わせづらくなる。

サーファー高良とデート。白いマフラーを買ってもらったりして、DVDを見ようと高良の家へ。そういえばこのころPE'Zってバンドいたな。
サーフィンで体を鍛えた健康な若者は性欲旺盛w 強引に藤井にキスしようとする。「普通、こういうときキスしたくなるでしょ?」
だが、やっぱり心変わりし手を振り切って逃げだしてしまう。ヒロインは公園で唇を洗う。やっぱり、頭に浮かぶのは啓太だ。
家に帰ると保険の仕事をしている母親(手塚理美)から啓太が指を骨折したことを知らされる。この子の家庭は一人親母子家庭のようだ。
公園に行って見ると、落ち込んでる啓太の姿が。ヒロインはかける言葉もない。啓太は試合に出るチャンスは逃したが次の試合があると明るく振舞う。
去っていく啓太を追いかけるとそこにバスケ部マネージャー満島。こういうことになる。
ヒロインは自分が失恋したことを悟る。
翌朝「遅刻遅刻う~」と、何も食べないで朝練に出ようとするヒロインは、啓太の言う「なんでも決めつけるな」という言葉を思い出し、嫌いなブロッコリーひとかけをつまんで自転車に乗る前に口に入れる。あれ?美味しい。ヒロインは爽やかに駆け出す…という高校生青春ドラマ。

DVD-Rがだいぶ劣化しているようで再生がギリだった。10年ちょっと前に地上波アナログ録画したものはみんな危機を迎えている。今になってやっと見て、こうして記事にしてみた。

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