引き続きルーカス&スピルバーグによる「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」(1989 パラマウント)を見る。十数年ぶりに見る。BS朝日でやってたから。これが自分が唯一見たことのあるインディ・ジョーンズ。
映画は1912年ユタの赤茶けた荒野のシーンから始まる。ジョーンズ博士の少年時代をリバー・フェニックスが演じてる。
洞窟内で盗掘してるならず者から「コロラド(コロナド?)の十字架」を奪って馬で逃走するインディ。サーカス団の列車でのアクションシーンから面白い。サラッサラヘアーのリバーくんが蛇まみれになりながら逃げ惑う。勝利目前で挫折。
続いて1938年ポルトガル沖。ここからハリソン・フォード。コロナドの十字架をめぐる戦いはまだ続いてる。この2場面だけでもすごいお金がかかってそう。ハラハラするアクションの連続。まったくもって感心しかない。
この人は考古学教授というより私立探偵エージェントマン。大学では考古学に興味のない学生相手の退屈な授業や雑務に追われる日々。
そこにドノバンという金持ち紳士がやってくる。キリストの聖杯探査を依頼される。それは父の専門だと断るのだが、すでに父ヘンリーは聖杯を追って出かけて蒸発。インディに聖杯の手がかりを記録した手帖が郵送されてくる。そして舞台はヴェネツィア。
そこで声をかけてくるのが金髪美女シュナイダー博士。今作のヒロイン。(こいつは第一印象から怪しいし裏切りそう)
図書館の中で暗号を解いて墓を探す。このへんの展開はダヴィンチコードのラングドン教授そのもの。
床石を叩き割って地下へ降りると石油が湧きだす地下墳墓。手がかりの石板を見つけた!
するとトルコ帽をかぶった悪者一味っぽい連中が現れて火を放つ。ねずみが逃げ惑う。そしてボートチェイス。またしても美女といっしょに逃げ回るインディ。
そして父の監禁されているオーストリア・ブルンワルド城へ。そこはナチスの秘密基地。
父ショーン・コネリーがいきなりインディを明時代の壺で殴りつけるシーンと、手帖の件のやりとりが落語。ロープをライターで焼き切ろうとしてじゅうたんが燃えるところはまるでコント。ルパンと銭形のようで面白い。「嫌だな。またボートか」とか台詞のひとつひとつにも爆笑。
そしてバイクチェイス。ナチスのベルリンへ潜入して手帖を取り返してツェペリン飛行船でローマへ。ここにも追手が回って複葉機で逃げて空中戦&カーチェイス、そして戦車まで出てくるとか、きっと宮崎駿もわくわくするナチスと西部劇。
もう脚本も演出も完璧に練り込んであってなにもかもが面白い。映画はこれぐらいアイデアにあふれてないとダメ。あれだけ全力アクションでも父のメガネが無事なのは可笑しい。
そしてオーストリア女はやっぱりナチス。父ヘンリーの旧友ブロディがまるで使えないマヌケ野郎。こいつが罠にはまる様子もまるでコント。ずるい年増女と与太郎も落語要素。
そしてこの映画で有名になったヨルダンのペトラ遺跡。ここでもボスキャラはあとで死んで構わないというような酷い残虐行為を兵士に強制。ここで首が飛ぶシーンはトラウマ。
強欲ボスキャラは父を至近距離で撃つ。さあ、聖杯の奇跡でしか生きる方法はないとインディは最後の試練に挑む…。この謎解きシーンも手に汗握る。
こんな楽しい冒険アクションは他にカリオストロの城しか知らない。全く飽きるところがない。まだ見てない人は一度見るべき。ルーカスとスピルバーグは偉大。
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