2020年5月3日日曜日

有村架純「フォルトゥナの瞳」(2019)

有村架純の出演作に「フォルトゥナの瞳」(2019 東宝)という映画があるので見てみる。主演は若手人気俳優の神木隆之介。監督はおなじみ三木孝浩

原作が百田尚樹と聞いて、それほど見たいと思わなかったw この作家を自分は一冊も読んだことがない。

映画は冒頭から航空機墜落事故を真っ黒画面で音だけで体験させる。グレー一色の墜落現場にはところどころ炎と瀕死の生存者。これは事故現場再現映像としてがんばりすぎてて見てて恐怖。

生き残った男児がたぶん主人公神木。人の運命が透けて見える「フォルトゥナの瞳」を持っている。ということが語られる。死ぬ人がわかるという特殊能力は他のドラマでも見たような気がして新鮮な感じはない。

この神木が時任三郎社長の自動車修理工場で働いているのだが、他の従業員たちがガラ悪そうw 2号店はお前に任せよう。妬まれる。絡まれる。嫌な同僚がいる職場って最悪。で、ガラケーが壊れる。
そしてケータイショップへ行く。有村架純店員と出会う。もちろんauのお店。
有村は神秘の微笑み。声質がとても良い。こんなん好きになって当然。

神木は体が透けた男とぶつかる。後をつけていくと音も無く接近してきた車にはねられる。このシーン突然で怖い。なにこれ、ホラーなの?

で、今度は有村架純の手が透けて見える恐怖!あれ?30分後カフェで会ったらもとに戻ってる。どうゆうこと?
有村は神木のガレージを訪ねる。なんで?「顧客カード見ちゃった。個人情報保護法違反ですね。てへ♥」なんだこれ。だがここでもやっぱり有村が完璧カワイイ女優。
有村によれば神木がカフェに誘わなければ、帰宅ルートで起こった爆発事故に巻き込まれてた。
あれ、なんか、これもジュブナイルSFっぽい展開。

社長がガラの悪い従業員をクビにしたら、社長の腕が透けて見える。
帰り道、クビになった男が鉄パイプで殴りかかる。危ないところで神木が助けると社長の腕は元に戻った。だが、運命を変えるたびに心臓がドクンと痛む。

病院に担ぎ込まれた神木は北村有起哉医師と出会う。この医師が「やっぱりそうか」と神木の能力を見抜く。「他人の運命に関わるな。神の領域に立ち入るな」「人の命を救うと代償を払う」

神木は以前の同僚松井愛莉が悪DAIGOの毒牙に落ちるのを何もせず傍観していたことを後悔していた。運命は変えられると信じたい。
「風俗に売り飛ばしてやったわ」とか笑いながら言うクソ男DAIGOが酷い。フェラーリ乗り回すような男とは関わるな。他人を金で言うことを聴かせるような男と関わるな。

この嫌DAIGOが居眠り運転で死ぬとか展開が都合よくておかしい。何かブレーキに細工をしたとかサスペンス展開がほしい。それにこんなクズ男が死んでも何も悲しくない。悲しんでる妻子がいるとか違和感。時任社長がこの性悪フェラーリ男を神木の店に回す意味がわからない。
神木は有村に告白するのだが、カフェの周囲の客がクスクス笑うの何?なんか、細かいところでちょくちょく嫌。
画に描いたような幸せカップルデートシーンでONE OK ROCKがBGMで流れるとか、恥ずかしくて見てらんない。

凡庸なストーリーで見ていて何も面白くない。刺激がない。飽きてきた。半分観ただけで後半クライマックスの展開の予想がつく。

だが、駅にいる殆どの人が透けて見えるようになる展開は怖い。何か大事故が?
幼稚園児たちの手を見ようとしたら「何やってんですか」と神木から逃げていくシーンとか、こういうのいらない。
この園児たちを救っても誰からも賞賛されない。むしろ不審者扱い。やめとけ。勘ぐる保育士がいるような園を助けるな。神木も必死にしても別の手を使え。

凶悪犯でもないのに「幼稚園児を脅した」と神木を必死で追いかける暇なアホ警察とか見ていてイライラする。麻薬マフィアと命がけで戦うメキシコやコロンビアの警察官を見習え。

結果なにもストーリーに入り込めない。
クレーン倒れちゃいましたで済む話か!アホストーリーで見ていてイライラする。赤の他人の大勢を救うために自己犠牲するなという教訓。
薄っぺらい。たぶん中高生なら感動できるかもしれない。

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