2019年9月5日木曜日

武田玲奈「TOKYO CITY GIRL 2016」

武田玲奈の出演作リストに「マイナビpresents TOKYO CITY GIRL -2016-」という短編オムニバス映画があるので見てみた。
2016年12月に劇場公開された若手女優と新鋭監督による短編だという。

武田玲奈は1本目「LOCAL→TOKYO」という作品に出ている。自分はこの1本のみしか見ていない。武田玲奈が目当てで見たから。

おそらく、高校生や若者の就職と職業意識がテーマか?マイナビプレゼンツ表記されているのでたぶんそう。

華やかに活き活きと輝いて仕事してますよという、自立した女性の爽やかステロタイプイメージが示される。タチの悪い冗談のような、東京のオフィス街を闊歩しながらのフェイクインタビュー映像も見せられる。
そもそも「TOKYO CITY GIRL」ってタイトルが「こいつやってんなあ」だw
憧れのセンパイが上京するのを見て、地方の田舎高校生ヒロインがただなんとなく自分も上京したくなる。お金を貯めるためにみんなのたまり場だった個人商店コンビニでバイトを始める。
キャイーン天野店長の薄っぺらい仕事の心構えなんかを聴かされるw 職業意識が芽生える。

やがて上京した先輩が実家に戻ってることを知る。田舎なのでコンビニで客とレジ打ち店員として顔を合わせる。センパイは明らかにメンタルが異常になった顔になってる。うわ、これは触れずらい。

ただなんとなく、やりたい仕事のイメージも目的意識も無く、ただこの街を出たいというだけで、今度は武田玲奈が上京。
高校生を描いた日本映画でときどき両親の影がまったく見えないものがあるけど、これがまさにそう。親と話し合うシーンがない。上京する駅のホームに親がいない。友だちしかいない。
このヒロインはその後大学進学するとか専門学校へ行くとか何も示されないまま7年後のラストで、ファッション誌のモデルページに出てくるような女性編集者のように働いている。
なんとなくバイト上京でどうしてこうなった?なんのリアリティもない。まるでCM広告のような映像。役所が作るような毒にも薬にもならないPR映像。
社会性もドラマ性も皆無。信じられないほど内容がない。他のエピソードはまだマシなのかもしれないけど。

見てくれだけ爽やかにスタイリッシュに働いていてそれでよしとする映画。
東京で働いている若者は輝いていて、地方の田舎でつつましく地味に暮らしてる若者は輝いていないのか?
東京はまだ飽き足らず繁栄を保つために地方が育てた若者たちをこういうイメージ映像をエサにおびき寄せていく気か?

武田玲奈がカワイイというだけしか見どころがない。これは見なくていい。YouTubeで予告編を見ればそれで充分としかいいようがない。

0 件のコメント:

コメントを投稿