金ローで「千と千尋の神隠し」をやっていたので見た。宮崎駿の代表作で日本映画史上の傑作!スタンダード!という評価らしい。今回しっかり最初で最後のつもりで見通した。
小学生とその両親、新居へ引っ越し。あれ、路を間違えたか?祠のある未舗装の山道へと分け入るとそこに、廃墟テーマパークが?!
この父親があまり日本人にはいない陸軍大将のような風貌の大男。何か不安を感じ嫌がる娘のいう事も聴かずにぐんぐん進んでいく。
そんでもって異界へ。草原の丘の向こう側に街が?!
この風景が伊香保や鬼怒川の寂れた一画のような街並み。昭和ノスタルジーというか、今もそこにある風景の10数年後のような寂れ方。(エンドロールを見ると、協力に草津温泉の名前があった)
そんでもって四万温泉みたいな赤い橋の上で少年と出会う。今すぐ帰れ!やっぱり人間が入ってはいけない場所だった。気づいたら両親は豚になってた…。なにそれ怖い。
自分、今日の今日までまったく「千と千尋の神隠し」について基本設定すら知らずに過ごしてきた。なんとなく「日本のアリスインワンダーランド」だと思ってた。
日本の小学生のなりたい職業第1位は「働きたくない」だそうだが、この映画は少女の求職と労働のつらさがテーマか?
日本は今度ますます少子化(無子化)が加速する。自分の子どもがこんな酷い目に遭う可能性が高いというのに、子どもを持ちたい? この映画がさらに少子化の要因になった気がした。どこか「安寿と厨子王」も連想。
自分、このアニメの知識を堀未央奈とバナナマンのやりとりでしか知らなかったw
クサレ神さまとか、カオナシとか。やっと意味がわかった。この2神のエピソードは面白かったのだが、そのほかはそうでもない。白い竜とハクの話とか、双子の婆さんの話に自分は退屈。やはり1回見ただけでは分からないことが多い。何のメタファー?
千尋は魔女婆さんに千という名前に変えられ逃げ出せない状況下に置かれ無理矢理働かされる。両親を失った不幸で口下手少女が、羽振りの良い男性客(不潔な老人だったりキモ男だったり)を相手に接客サービスを強いられる。
自分、この風呂屋のシーンを見て、もしや?!と思いツイッター検索してみた。やはり多くの人がそれを連想していた。この映画は日本の性風俗産業もテーマ?!
この映画を見た少女は、お父さんお母さんを助けるために、自分も千のように一生懸命働かないとけいない!という心理的な何かを埋め込まれたかもしれない。
それでも湯屋のシーンの想像力には圧倒された。近年、多くのアニメ映画の巨匠が誕生しつつあるけど、宮崎駿の表現力は別格。
ネットの実況とか見たけど、リンさんというキャラが重要だと初めて知った。理想のお姉さん。理想の上司という扱い。人気が高い。
ここ数年で未視聴だった宮崎アニメ、ジブリアニメを順調にやっつけてる。次は「ポニョ」を見る。
この映画を実写化するなら千は原田葵しかいないと思ったw ハクは該当者が思いつかない。
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